ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

z02_201407230000_mmuship_vol03

?好MMU SHiP vol.03 14今回の噂:学生が中心になって市民講座を行っているサークルがあるらしいCIRCLE DEGOSHiPgosship=ゴシップ=噂。MMUの部活・サークルに関する噂の真実を調査。いいだしっぺ連続リレーエッセイその2未来につながる「種」前号の阪本先生からバトンを受け、エッセイを書くことになった。テーマは「高校生の頃の夢」という、さて困った、高校生の頃、いったい私は何を夢みていたのか、そもそも夢など持っていたのか。すぐ思い浮かぶのは、毎日自転車で学校に通い、友だちと他愛のない話をしては笑い転げていた自分だ。これでは話にならないので、もう少し高校時代の自分を思い起こしてみよう。水泳部に入っていた。吉本ばななの小説を読んでいた。某ドーナツショップのグッズ集めのため、ドーナツばかり食べていた時期もあった。改めて振り返っても、当時の私は特に明確な夢もなく、ブームにのってはすぐに飽きる、ごく普通の女子高生だった。そんな普通の私だったが、古い映画を調べたり、雑誌の写真をコラージュしたり、日々の生活の中に、いくつかの小さな楽しみを持っていた。その中の一つに、少し昔の海外ドラマの視聴があった。当時はいわゆる「トレンディドラマ」全盛期だったが、兵庫県の独立放送局サンテレビでは、「チャーリーズエンジェル」「探偵ハート&ハート」等、70~80年代のアメリカドラマを多数放送していた。もともと「テレビっ子」だった私は、その中でも特に「ダラス」というドラマに夢中になった。「ダラス」とは、文字通りアメリカのダラスが舞台の家族ドラマで、大富豪一家の後継者争いを軸に、毎回様々な人物が登場しては問題を巻き起すソープオペラであった。あまりに波乱万丈な内容に「なんでやねん」と言いつつも、毎回欠かさずこのドラマを見ていた。それから数年後、大学院に入った私は、再び「ダ◆執筆森津千尋准教授(広告コミュニケーションゼミ)ラス」と出会う。それは「ダラス」について書かれた研究論文だった。残念ながら日本ではあまり人気のなかった「ダラス」だが、世界的には大ヒットしたドラマで、その論文では、各国の「ダラス」視聴者の反応について分析が行われていた。私は、自分の高校時代の「小さな楽しみ」が研究対象となっていることに驚き、そこからさらに「メディア研究」に関心を持つようになっていった。さて、今回のテーマは「高校生の頃の夢」だったが、何度思い返しても、やはり私は普通の女子高生であった。大きな夢や、何かに強い憧れを持っていたわけでもなく、ただブームにのり、ベストセラー小説を読み、好きなテレビ番組を見る、そんな平凡な日常生活を送っていた。しかし、その平凡な日常生活の中にも、未来につながる「種」は必ず存在する。私にとって「ダラス」は、日常の小さな楽しみの一つであった。しかし振り返ってみると、それが種となり、今の仕事につながる双葉へと育ち、そしてその茎はこの先も伸びていくだろう。「種」がいつ芽を出してどんな花や実をつけるのか、それはすぐにはわからないが、まず「種」がなければ双葉もでない。これを読んでいる人の中にも、今はまだ将来についての明確な夢がないという人もいるだろう。そんな人は、まずは日常生活の中で色々な事に関心を持ち、自分の中に「種」をまくことから始めてみてはどうだろうか。その中の一粒が、いつかひょっこり双葉となって顔を出す日が来るかもしれない。次回のエッセイは、お隣の研究室、梅津先生にお願いすることにしよう。2005年同志社大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。同志社大学嘱託講師等を経て、2008年に宮崎公立大学助教として着任。2012年より現職■記事志垣賢次(4年広告コミュニケーションゼミ)No.3学生中心に運営する難しさを感じながらも、留学生と力を合わせ、大学ならではの市民講座を開催していることを確認。サークル名の通り、独自の国際交流を促進しているようだ。今後も、様々な交流が続くことに期待したい。★次号、もう1つのサークルにスポットをあてます。ご期待ください!調査結果調査?直撃インタビュー市民講座の様子噂を聞きつけた記者は、「市民講座」ということで、何やら高尚な香り漂うイメージを勝手に妄想しながら、調査を開始した。すると、当てはまるサークルが2つあることが判明。今回は、そのうちの1つ「日中文化交流促進会」にスポットを当て、部長代理(部長は留学中)である古川さんにインタビューを行った。記者(以下、記)市民講座を行っていると聞きましたが、どのような講座なのですか?古川(以下、古)中国語講座です。学生と留学生が講師となって、前期と後期それぞれ10回開催しており、前期は中国語の発音、後期は簡単な会話を勉強しています。記市民講座を始めたきっかけは。古大学の方から委託を受けて始まったのですが、今ではサークルのメイン活動です。記講座を開催する上で、何か工夫されていることはありますか?古ポイントを絞ることや、発音は留学生にお手本を見せてもらう等、わかりやすく理解していただけるよう工夫をしています。記市民講座以外にどのような活動をされていますか。古凌雲祭での出店や留学生との交流を主にしています。宿舎に遊びに行ったり、ご飯を一緒に作ったり、恋バナしたり…。異文化を楽しく体験しています。記サークル活動を通じて、どのようなことを得ましたか。古一緒に旅行に行ったり、渡航先の中国で留学生と再会したり…と、プライベートで楽しむくらい仲良くなれたことですね。一生涯の友人を得たことは私の中でとても大きい経験となっています。日中文化交流促進会部長代理古川瑠衣さん2年中国文化論ゼミ×