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概要

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●「自死遺族の手記」から自殺の問題は、亡くなった本人だけにとどまりません。大切な家族を失った遺族にとっても深い心の傷となります。ある自死遺族の手記を紹介します。?自死者男性の母(享年62歳)?遺族の手記私の母は4年前にうつ病による自殺で亡くなりました。それは、私たち夫婦が結婚式を挙げた2カ月後のことでした。その年の7月に結婚式を無事終えたころに、私たちは母の体調が思わしくないことには気付きました。今から考えると、すでに4月ごろから体調が良くなかったように思います。私たちも結婚式の準備などがあり、自分たちのことで精いっぱいだったのかもしれません。母は私たちの結婚式までは何とか頑張ってくれていたのだと思います。7月の終わりごろになり、母が私に「精神科を受診したい」と言ってきました。それから、週1回の精神科の通院が始まり、父と私たち夫婦とで協力し、見守りました。1カ月ほどが経過したころに母は夜中に車で出て行き、海に飛び込み、命を落としました。そのころは母の状態も少し改善していたため、私たち家族にも油断があったように思います。「うつ病は改善してきたころに一番自殺のリスクが高くなる」ということを私たちは知っていたにも関わらず、それを防ぐことができませんでした。自殺をした方は自分から積極的に死を選んだと考えられがちですが、私は母と接していてそうではないと感じました。「死にたい」と思うぐらい、「苦しく」「不安」だったのだと思います。それを周りがサポートできていれば、自殺は防げたと思います。しかし、私たち家族も母のために協力し、精いっぱい頑張ったのも事実です。今は「お母さん助けてあげられなくてごめんなさい」という気持ちでいっぱいです。【参考文献・Webサイト】?宮崎県公式サイト「宮崎県における自殺対策について」http://w w w. p r e f . m i y a z a k i . l g . j p /contents/org/fukushi/shogai/jisatsutaisaku/page00091.html町の取り組みについて心の悩みを抱えている人の支えとなるため、町で実施している取り組みを紹介します。●町福祉・消費生活相談センター「町福祉・消費生活相談センター」では、心の悩み、介護の問題や消費生活を送る中でのトラブルなどさまざまな相談に応じています。相談方法は、電話または来所の2通りがあります。個人情報は固く守られます。また、2カ月に1回、偶数月には弁護士による無料法律相談を行っています(1週間前までに事前予約が必要)。日程など詳細については、広報・回覧でご確認ください。そのほか、出前講座も実施しています。町Interview福祉・消費生活相談センター鎌田明美相談員町福祉・消費生活相談センターは、平成22年5月に開設され、今年3年目を迎えます。「福祉」と「消費生活」の相談を行っていますが、「福祉」関係で相談に来る人の割合が多いですね。平成23年度全407件の相談件数のうち、「福祉関係」が約7割を占町福祉・消費生活相談センター梶山小学校での出前講座めました。その中で最も多いのが、心の悩みを抱えている人です。「介護」「医療」「障害」「就職」など相談内容は多岐にわたります。相談者はそれぞれ切実な悩みを抱えています。そのため常に心掛けているのは、皆さんの話を丁寧に聴くということ。そうすることで一緒に解決方法を検討することができます。どんなささいなことでも構いません。悩みを抱えている人はお気軽に電話または来所にてご相談ください。■問い合わせ町福祉・消費生活相談センター?52 ?0999いつでも心にともしびを大切な人の笑顔を守るために広報みまた2013.27