ブックタイトルm26_201301171411_mimata_k_h2404
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▼ARTICLE ANNOUNCEMENT▼をさせた。さらにコンピュータを使ってローマ字入力の練習を行った。その結果、児童はローマ字についての理解はできた。また、コンピュータでのローマ字入力も、基本となるAIUEOの場所を覚えると入力が簡単にできることも実感することができた。しかし、コンピュータのキーボードは大文字で書いてあるため、小文字で書いてあるローマ字一覧表だと戸惑う児童がいた。また、少ない時間での指導では、ローマ字への理解はできても習熟させることはできなかった。そこで、ほかの教科などで指導を継続した。(2)他教科でのローマ字指導の継続国語科はもちろん、社会科、理科などの時間で一部コンピュータを活用した授業を行った。その中ではコピーペーストなど、コンピュータの基本的な操作についても指導を継続させた。3情報モラルの育成総合的な学習の時間における情報モラルの指導では、インターネットを利用するうえで危険な情報や不適切な情報についての対処法を、教師作成のWebページを使ってシミュレーションさせた。また、内容の豊富な情報モラルの指導の中でも特に重要な「インターネットの向こうには人がいる」ということに視点を当てて内容をまとめるようにした。4児童の変容(研究の成果)(1)情報活用能力について1年間の研究により、学級の児童はすばらしい変容を見せてくれた。まず、ローマ字入力であるが、4月当初はローマ字入力ができる児童はいなかったが、3学期には全員の児童がローマ字入力ができるようになってきた。もちろん、時々ローマ字表を見ながら入力する児童もいる。それで十分なのだが、ほとんどの児童がローマ字表を見ずに入力できるようになった。また、正しい指使いで入力する児童やキーボードを見ずに入力できた児童もいた。さらに、ファイルを「名前をつけて保存」することはもちろん、コピーペーストもできるようになった。そして、ほとんどの児童が、ブラウザのアドレスに直接アドレスを入力して検索をすることもできるようになった。また、インターネットで検索して重要だと思った部分を、同時に立ち上げているワープロソフトにメモすることができるようになった。その際には、マウスを使って左クリックと右クリックの使い分けをしたり、ソフトウエアのメニューを操作しながら文字の大きさを変えたり、文字に装飾をつけたりすることができるようになってきて、より見やすい文書を作成しようとするようになってきた。(2)情報モラルについて情報モラルについて学習したことで、インターネットを安全に使おうという意識ができてきた。また、コンピュータやインターネットを利用する際に困った場合には、大人に相談する態度も身に付いてきた。困ったときにすぐに聞くのは児童の自主性が育たないと思うかもしれない。しかし、児童がインターネットを使う際には、困ったり、不適切な場面に遭遇したときには大人に相談する習慣をつけておくことが何よりも大切である。Ⅲおわりにコンピュータやインターネットに関する悪いニュースを見るたびに、「子どもたちに使い方を指導すると、問題を起こすかもしれない」と大人は考えてしまいがちである。しかし、近い将来子どもたちは、確実に大人へと成長していく。大人になって使い始めたときに失敗したら、それこそ取り返しのつかないことに発展する可能性が高い。素直な子ども時代に正しい使い方を繰り返し繰り返し指導していくことが子どもたちの将来を明るくするのではないだろうか。三股町の子どもたちの将来がすてきなものになるように今後も研究を続けていきたいと思う。【参考文献・参考ウェブサイト】?教育の情報化に関する手引き/平成22年10月文部科学省?やってみよう情報モラル教育http://kayoo.info/moral-guidebook-2007/index.html?平成19年度文部科学省委託事業/情報モラル指導ポータルサイト?「情報モラル」指導実践キックオフガイド/日本教育工学振興会梶山小学校3年1組12人の子どもたち広報みまた2012.411