ブックタイトルm26_201301171411_mimata_k_h2404
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人を大切にし、豊かな社会性をはぐくむ児童の育成?情報活用能力の育成と情報モラルの育成を中心にして?梶山小学校教諭原圭史教育研究論文Ⅰはじめにまずはじめに、このような研究ができたことを、関係者の皆さま、そして、すてきな梶山小学校3年1組の12人の子どもたちに感謝したい。わたし個人は十数年前から学校におけるコンピュータの活用についての研究を行ってきた。その間、社会を見ても情報化社会が急速に進展してきて、コンピュータやインターネットはもはや生活の一部としてとらえてもよい現実がある。それに伴い、情報モラルの低下に関する問題も起きてきた。その問題を見てみると、子どもはもちろん、大人が関係した問題も数多くある。従って、現在、子どもも大人もコンピュータやインターネットなどについてより良く利用していくための教育が急務だと考えられる。そこで、わたしは、小学校におけるコンピュータやインターネットなどの教育(以下情報教育)について研究を進めることにした。Ⅱ研究の実際小学校で情報教育を進めるには、国の方針にのっとった指導が必要である。そこには「各教科などの指導に当たっては、児童がコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ、コンピュータで文字を入力するなどの基本的な操作や情報モラルを身に付け、適切に活用できるようにするための学習活動を充実する」と明記されている。また、学習指導要領の改訂に伴いローマ字の学習がこれまでの第4学年から第3学年に移行された。そこで本研究では、児童が小学校第3学年であることや、今回の学習指導要領でローマ字を第3学年から指導することも踏まえて、目指す情報活用能力を「文字入力を中心とした基本的な操作の習熟」ととらえて研究を進めることにした。また、ローマ字入力の習熟を図るとインターネットを自分で検索することができるようになる。そこで、インターネットを実際に体験させながら、インターネットの向こうには人がいて、普段の生活と同じように人を大切にするという姿勢でインターネットを使うことや情報は正しい情報だけではないこと、インターネットには危険が潜んでいることなどの基本的な情報モラルについての意識の高揚も目指して研究を進めることにした。1実態調査(1)コンピュータの基本的な操作・情報モラルについての実態調査(4月)児童はコンピュータを使った授業が大好きである。文字入力ができなくても、マウスで操作できるコンピュータは児童にとって大変魅力的であり、目の輝きが違う。しかし、当然のことではあるが、ローマ字を学習していないので、4月当初ローマ字でキーボードを入力できる児童は0人だった。また、文字入力以外の状況としては、マウスを使って絵を描いたり、インターネットを検索したりできた。しかし、そのほかの操作はできなかった。この原因は文字入力ができないからである。従って第3学年におけるローマ字の学習がいかに児童の情報活用能力の育成に重要であるかが分かる。情報モラルという言葉について知っている児童はいなかった。これは、発達段階によるものだといえる。しかし、情報モラルという言葉を知っていなくてもコンピュータを使うときには約束や決まりを守ることの必要性や、大人の人と使うといった心構えについてはすべての児童が理解していた。2情報活用能力の育成(1)国語科でのローマ字指導まず、アルファベットへの興味・関心を高めさせたうえで、ローマ字の構成を指導し、書く練習10PublicRelations