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概要

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外国語指導助手のコーナー皆さんはクリケットを知っていますか。世界で2番目に競技人口が多いスポーツです。英国生まれでインド、パキスタン、オーストラリア、ニュージーランド、スリランカ、ジャマイカなどたくさんの国で人気があります。1チーム??人で構成され、攻撃と守備に分かれて、2チームで戦います。グラウンドの中央にピッチと呼ばれる場所があり、??メートル離れたその両端の線の所にピッチャーとバッターがそれぞれ向い合わせに立ちます。ピッチャーはバッターにボールを投げて、バッターは打った後、反対側のラインに走ると1点になります。遠くまでボールが飛んだら、バッターは線と線の間をボールが返ってくるまで何回も走れて、得点が高くなります。1回の攻撃で??人のバッター全員が打ち、アウトになるまで続くので、2日間にわたって試合することがよくあります。わたしたちは、テレビやグラウンドで友達と集まって楽しく観ます。最近、わたしは学校で小学生にクリケットを教えました。初めてでしたがとても上手にプレイし、楽しんでくれました。交通事故はもうたくさん平成15年の冬、サークルの試合の打ち上げに誘われました。初めて行くお店だったため、当日遅れて参加すると、参加している人はほとんどお酒を飲んでいました。ぼう然としていると周りの人にお酒を勧められ、その場の雰囲気に流されお酒を飲んでしまいました。数時間後、店を出るころにはかなり酔いが回っていて、店で休ませてもらおうか迷いましたが、閉店間際で悪いと思い言えませんでした。代行運転を頼もうとしましたが、所持金もなく、とにかくどこか近場で車を停められる場所をと思い店を出たのです。片側一車線(追い越し禁止)の長い道の先にコンビニがあり、そこを目指すことにしました。その道に入ってから、後から来た車にあおられました。50~60キロと速度を上げましたが、さらにあおられ1車線から2車線の道に出るころには80キロまで速度は上がっていました。コンビニには結局止まれませんでした。コンビニを過ぎ、二つ目の交差点で信号は黄色でしたが、周りの車と同様に通過しようとしたのです。ところが、被害者の車が止まろうとしているのに気付くのが遅れ、衝突してしまったのです。気付いた時には救急車に運ばれていました。はっとして起き上がり外に出ようとしましたが、頭を打っていたらしく視界と体の自由が利きませんでした。その時、ものすごい炎に包まれている相手の方の車が目に飛び込んできて、体が固まってしまいました。救急隊の方が「君は今自分の体を心配しなさい」と真剣な目でそう言われました。相手の方は「死」…。そう感じた途端、体の力が抜けて、再び気を失いました。次に目が覚めると病院のベッドの上でした。家族がそばにいました。相手の方の車は横転後ガソリンタンクに引火し炎上して、相手の方が亡くなられたことを聞きました。その時、体中の何かが地の底に落ちていくのを感じました。取り返しのつかないことをしてしまった。自分の手で人をあやめてしまったことが恐ろしくて仕方がありませんでした。被害者は50代の男性の方で、実家へは毎年必ず帰っていたことや、仲間の方々と新しい会社を立ち上げる最中であったことを伺いました。自分が犯した行為によってご遺族や周りの方々に決して消えない傷を作ってしまったこと、被害者の方の命と夢を同時に奪ってしまったことの重さを痛感しました。今回わたしが犯した事件の原因は自分本位の甘えた考えや、自分の心の弱さからくるものでした。その結果、被害者、ご遺族の方々はもとより、家族、友人、会社S・K32歳施設職員心のハンドルなど、たくさんの人々に被害をもたらしてしまいました。車の運転は常に責任とリスクを伴うことを決して忘れてはいけません。わたしのように事故を起こしてからでは遅いのです。安全はルールを守った上でしか存在しないものだということを、今一度考えていただく機会になればと思い、今回筆を取らせていただきました。どうかこの手記を読まれた皆さまは、心のハンドルを強く握っていてください。運転者としての責任と自覚を忘れずに、事故や違反を未然に防ぐ安全な運転を心掛けていただければと願ってやみません。守っているのは自分の命だけではないことを決して忘れずにいてください…。交通事故(人身)発生ワースト◎県内1位/平成23年1月31日現在(26市町村中)※ワースト…悪い方からの順位※贖いとは、罪を償うという意味。ここに掲載してある手記は、交通事故を引き起こして刑務所で罪の償いをしている人たちの懺ざんげ悔の記録です。一瞬の過ちによって、家族、恋人、友人など親しき人々から隔絶され、自ら犯した罪を反省している様子が文脈の端端から伝わってきます。このような悲惨な事故を引き起こさないよう、心の戒めにしていただきたいと思います。〔?東京交通安全協会提供〕「クリケット」って知ってる?キャレン・ブラウン広報みまた2011.415