ブックタイトルm25_201405150000_miyakonojo_k_h2603
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Smiling Faces of Miyakonojo日本の伝統芸能が一堂に会する「第14回地域伝統芸能まつり」(2月22日・23日開催、東京都)に出演した、県の無形民俗文化財に指定されている熊襲踊保存会。同会の会長を務めるのが、大川原紀美生さん(庄内町・68歳)です。熊襲踊は、庄内町に伝わる民俗芸能で、かつて南九州を支配していた熊襲族の長熊くまそたける襲武を日やまとたけるのみこと本武尊が討ち取り喜ぶ踊りとも、討ち取られた熊襲族の霊を鎮める踊りともいわれています。「子どもの頃、言うことを聞かないと熊襲が来るぞと、怒られていたのを覚えています」と、昔を懐かしむ大川原さん。しばらくは熊襲踊を写真に収めるなど記録に携わっていました。熊襲踊を踊り初めたのは40代の頃と、少し遅いスタートでした。「初めての舞台では、みんなと違う方向に回り、少し慌てたのを覚えています」と、初舞台には、少し苦い思い出があると話します。地域で大切に受け継がれてきた熊襲踊。長男しか踊ることができなかった時代もありましたが、今では、地域の人なら誰でも踊ることができるようになりました。「少子高齢化も進み、継承する難しさもありますが、現在は、父から子へ、子から孫へと引き継がれています。また、地域の子どもたちと交流することで、まちづくりにもつながる」と地域貢献にも役立っていると話します。今回、出演する「地域伝統芸能まつり」は、東日本大震災で被害を受けた地域が復興することへの願いが込められています。「被災地に行くことは難しい。代わりに、ステージから東北に元気を送りたい」と言ってくれた保存会のメンバーの思いやりの気持ちが、うれしかったと話す大川原さん。「民俗芸能は、継承していくことで、人と人との絆を深めることができる地域の宝物です」と思いを話していました。大おおかわら川原紀き美み生おさん民俗芸能の継承で地域に貢献熊くま襲そ踊おどり保存会会長202014.3