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概要

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Smiling Faces of Miyakonojo視覚や聴覚に障がいがある人が読む本などを点字にしたり、音にしたりするなどの作業を行っている、都城点訳・音訳友の会。会の発足に尽力したのが徳永セツ子さん(都北町・83歳)です。教員だった父親の影響で、幼い頃から本を読む機会が多く、自然と本が好きになった徳永さん。20代の頃、点字を紹介するニュース映画を見て、目の不自由な人にも読める本があることを知りました。当時は、点字を学べる場所がなく、それから10年が過ぎた頃、住んでいた大分市で点字協会設立の新聞記事を見つけ、勉強する機会に恵まれました。視覚に障がいのある人にも本を読んでもらいたいという強い思いが点字を学ぶ原動力になり、その後、約4カ月間、通信教育で点字を学びました。6つの点の組み合わせで一つの文字を表す点字は、単に文字を打つだけではなく、文法や文節を考えながら点字に打ち変えるため、文庫本1冊を点訳するのに、点字図書では何冊にもなり、連載本ともなると何10冊、何100冊にもなることもあります。パソコンが導入された10年程前から、作業は軽減されましたが、手打ち点訳が基本と話す徳永さん。現在も、点字盤を使っての点訳作業も続けています。「人を喜ばせることで、その喜びが自分に返ってくる」という母親の言葉を胸に、思いやりを持ちながら点字に関わる全ての人に自然体で接しています。現在、点訳活動の拠点になっている点字図書館は、失明し視力を失った人たちが点字を学ぶだけではなく、生活状況を話したり、趣味の活動をしたりする場でもあります。「今後も活動を続ける仲間と共に、皆さんに寄り添いながら、一緒に楽しく点字を続けていきたい」と、視覚に障がいのある人への思いを話していました。徳永セツ子さん寄り添いながら50年都城点訳・音訳友の会182014.1