ブックタイトルm24_201402040000_kobayashi_k_h2602

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概要

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13【小林人】のコーナーでは、小林市在住や出身のキラリと光る人をご紹介します。見て、家族に「獣医になる」と話したという。将来の夢を決定的にしたのは、脳梗塞で大好きな祖父が倒れたとき。外で倒れていた祖父を見つけた人から連絡があり、家族で現場に駆け付けた。祖父の意識ははっきりしていたが、半身が麻痺した状態に。すぐにかかりつけの病院に運んだ。「今夜が山」と言われ、まだ小学3年生だった彼女は、祈るような気持ちで治療が終わるのを待ち続けた。そして、祖父は、無事、一命を取り留めた。後日、「おじいちゃんを助けてくれた人たちにお礼が言いたい」と家族にせが所作が求められる日本舞踊。しかし、彼女の人好きな性格は、ついつい満面の笑みとして出てしまう。そんな彼女にもピッタリな踊りがあるのも、日本舞踊の奥深さ。頬紅を濃くした笑いを誘う化粧と踊りが特徴の熊本の民謡「おてもやん」がそうだ。「見てくれている人の手拍子や笑顔が見えて、大好き」と目を輝かす。医療の道に目覚めたのは、幼稚園に通う5歳のとき。飼っていた金魚の元気がなく、浮いてしまっていた。なんとかして助けようと、冷たい水をかけるなどして必死に看病。次第に元気になり、復活した金魚をコミカルな踊りとはじける笑顔で、市内各地に元気を届ける中学生がいる。榎田万葉さん13歳。大好きな日本舞踊を福祉施設やイベントなどで披露しながら、医師という将来の夢をかなえるため、日々勉強にいそしんでいる。「昼は患者さんに医療を施し、夜は踊りで心も元気になってもらう。そんなお医者さんになりたい」。とにかく人が大好き。日本舞踊を習う原はら田だ駒こまじゅか寿香社しゃちゅう中の原田先生も「体中に人が好きというのが出ていて、少し抑えなさい」と注意するほど。表情はもちろん、体の先端まで美しいVol.35小人林こばやしびとみ、感謝の気持ちを伝えに回った。「自分も人の命を助けるお医者さんになりたい」。そう誓った。現在は、泉ヶ丘高校附属中学校に通っている。負けず嫌いな性格で、成績は常に学年で上位。とはいえ、医師になることは、簡単な道ではない。大学受験で最難関とされる医学部受験を突破しなければならない。しかし「夢は大きく」が、親子の合い言葉。「目標は国立医学部」と意気込んでいる。その夢をひたむきに追いかける姿と明るい性格は、母珠たまみ美さんにも影響を与えている。珠美さんは今、看護学校の1年生。「お医者さんと看護師として一緒に働けるといいね、と親子で話しています」と2人は笑顔で顔を合わした。「将来は地元に帰ってきて、お世話になった人に恩返しがしたい」。踊る女医さん。20年後、そんな名物医者が、患者だけでなく、このまちも元気にしてくれているに違いない。いつも家族がいる居間で勉強をする万葉さん。「初音ミク」や「西野カナ」などの曲を聞きながら宿題をする。息抜きはゲームと、今どきの中学生だ日本舞踊の教室には毎週通っている。医師の夢も踊りも「人を元気にしたい」と思う気持ちが原動力KOBAYASHI 2014.2