ブックタイトルm24_201303310005_kobayashi_k_h2305

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概要

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??こばやしびとVol.10?? ?こばやしびと4月9日、文化会館大ホールの舞台袖に一人の青年がいた。彼の名は内之倉勝哉、27歳。国くにたち立音楽大学で声楽を学ぶ一人の学生だ。人生初のリサイタルを前に、不安と緊張の中、開演を迎えた。●内之倉勝哉さんは昭和58年10月生まれ。3歳頃から、演歌に合わせて人前で踊り、場を盛り上げるなど、音楽に親しんでいた。小学5年でピアノを習い始めると、音楽への熱意は高まり、音楽の教師を志すようになった。そして高校生の時、運命の人と出会う。当時在籍していた小林高校音楽部の顧問であり、音楽の教師であった藤ふじた田剛たけさしんだ。当時内之倉さんは、都城市まで声楽を習いに通うほど、音楽を勉強していた。ひたむきに学ぶ内之倉さんに藤田さんは音楽大学への進学を進める。両親はこの時「将来を考えると不安だったが、頑張っているのだから応援しよう」と決め、都城市までの送迎など献身的に支えた。それまでコンクールなどの実績もなかったが、高まる音楽への情熱のまま声楽科を受験。東京にある国立音楽大学の合格を果す。入学してすぐは、周囲のレベルの高さに戸惑ったが、情熱は変わらなかった。そして大学院へ進み迎えた平成21年、音楽の都オーストリアのウィーンへ交換留学生として渡欧。一年間ではあったが、夢中で音楽を学んだ。時間があればウィーン国立歌劇場に通い、毎日のように行われるオペラやリサイタルを聴いた。そし