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概要

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昭和43年串間駅に到着したお召し列車(赤い旗で列車を止めているのが河野さん)みんなで仲良く電車通学しています福島高校の皆さん油津、南郷から福島高校に通っています。通学時間は約40分。友だちと話したり音楽を聴いたり、時間を有効活用できるのが電車通学の良いところ。自分の家みたいにくつろげて、すぐ寝てしまうこともあります(笑)。学校の始まる時間に合った便が、もっとたくさんあると良いなと思います。福島地区・西今町在住./河野正名さん(83歳)お客さまとのふれあい高校卒業後、『踏切番』を2カ月経験し、国鉄に採用された河野さん。福島今町駅のような小さな駅では駅手は『何でも屋』だったそうです。「駅の掃除、切符の管理。とにかく『駅』に関するすべての業務に携わっていました」。毎日の業務の中で、河野さんが大事にしていたのは『お客さまとのふれあい』でした。河野さんの採用当時は食糧難の時代。今町浜で取れる塩や魚を都城や岩川へ売りに行く人が多かったそうです。「商売が上手くいったときなんかは、ものすごく良い顔で帰ってこられるんですよ。こっちまでうれしい気持ちになりましたね」と当時を振り返ります。大事な職場河野さんにとって、常に身近な存在だった列車と駅。「たくさんの人生勉強をさせていただきました。先輩はもちろん、お客さまから学んだことは数知れません。とても大事な職場でした」。採用から約20年務めた『福島今町駅』。「やっぱりこの駅に愛着があります。駅のことがかわいいもんな」と少し照れくさそうに話します。今も福島今町駅のそばの自宅から、駅と列車の姿を見守っています。つなぐつなが日南線