ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

m21_20120514140203_shiseiyouran

江戸時代より絶えることなく流れる運河は、?今も市民に利用され、多くの人々を惹きつける?名所となっています。?◎美しい日本の歴史的風土百選(油津のまち並み、堀川運河)◎未来に残したい漁業漁村の歴史的文化財産百選(堀川運河、杉村金物本店主家、倉庫、チョロ船)堀川運河界隈を行く百選?堀川運河の歴史と今路地に入れば、昔の面影を残す風景に出会えます堀川運河は、江戸時代、飫肥杉の木材を港まで運搬する水路として、第五代藩主伊東祐実の命で造られました。着工は天和三年(一六八三年十二月)、完成が貞享三年(一六八六年三月)。油津港から約百メートルが最大の難工事であったといわれ、山続きの岩盤を、石工がノミで一寸刻みに彫っていったそうです。現在残る石積み護岸は明治時代から大正、昭和初期のもので運河の長さは千四百メートルです。悠然と流れる水と、両側を囲む石積みは、歴史の重みを感じさせます。平成二十年に遊歩道や公園が美しく整備され、市民や観光でここを訪れる人たちの憩いの場所や、イベント会場となっています。また、堀川運河は平成四年、映画「男はつらいよ」でも登場し、一躍、全国に知られる所となりました。堀川運河に架かるアーチ型の石橋は明治三十六年(一九○三)、飫肥の名石工、石井文吉によって造られたもので、完成までに約四年の歳月を費やしました。今でも市民の生活道路として利用され、車の通行もできます。油津のシンボル的存在になっています。港町らしい潮風を頬に受けて、堀川運河界隈を散策すれば、今では見ることの少ない大正時代や昭和初期の建物に出会うことができます。杉村金物本店主家の銅板葺の建物は、昭和七年に建てられたものですが、当時では珍しい三階建ての建物で、今でも現役の金物屋として営業されています。また、路地に入ると、歴史的建造物や石垣など、油津の繁栄を物語る数多くの登録有形文化財があります。杉村金物本店主家堀川運河界隈に誕生した夢見橋県南最大の石橋堀川橋(乙姫橋)ふきすけざねNICHINAN5