ブックタイトルm21_20120514140203_shiseiyouran
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天井を覆い被さるように樹木の垂れている県道二十七号を進んでいくと、ひんやりとした山あいに、古色ゆかしいレンガ造りのトンネルが見えてきます。長さは約五十六メートル、幅が約四・八メートルあり、トンネルの内部は赤錆色のレンガがぎっしりと詰まっています。このトンネルは、宮崎と飫肥を結ぶ道路の開設に伴い、明治二十四年に着工、翌二十五年に完成しました。内部の側壁部はイギリス式の手法、アーチ型には長手積みの手法が取り入れられ、レンガは大阪の堺から取り寄せた良質のものが使われました。当時としては最先端の土木技術であり、今では貴重な土木資料ともなっています。飫肥街道をトレッキングするときはぜひ通過したい場所です。威風堂々!今も残る明治のトンネル山仮屋隧道?明治中期に宮崎県で初めて造られたレンガ造りのトンネル。百十五年の歴史を刻んでいます。清涼で静か、ちょっと足を止めてひと休みしたくなる場所です。NICHINAN15