ブックタイトルm21_20120417193143_nichinan_k_h2402
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8スイートピー農家に憧れ、家族で北郷町に移住した木佐貫智嗣さん家族を紹介します。木佐貫智嗣さんの家族多彩な色と香を創り出す木佐貫園芸スイートピー生産のために北郷町に移住大藤交差点を北に向かうと右手に数多くのビニールハウス施設が見えてきます。その一角に、木佐貫智嗣さん(33歳)の家族が経営する木佐貫農園があります。約35アールある敷地にビニールハウス施設7棟を使ってスイートピーを生産しています。智嗣さんは、父辰雄さん(59歳)、母睦子さん(57歳)と一緒に、スイートピー生産をするために、平成12年、都城市から日南市に移住しました。現在は、妻めぐみさん(36歳)と両親の家族4人でスイートピー生産から販売までを行っています。スイートピー生産を始めたきっかけは「父がスイートピーの栽培をやりたかったから」と話す智嗣さん。辰雄さんは、以前務めていた会社でスイートピー用の箱やラップを販売していました。営業で日南市を訪問するうちに、スイートピー農家の知り合いも増え、自分でスイートピーを作りたいと思いようになったそうです。当時の気象条件からスイートピーに適した環境にある北郷町を選び、智嗣さんが同町内のスイートピー農家で1年間研修をした後、家族3人でスイートピー生産を始めました。自分の理想とする花を咲かせたいスイートピーの収穫時期は11月から3月末まで。繁忙期になると、朝から夜通しで、スイートピーの選定やラップ包みなどを行う時もあります。智嗣さんは「花の色が違うだけで、あとは単純作業です。量が多い時には日付が変わるときもありますよ」と話しました。スイートピーに限らず農産物は天候に大きく左右されます。日照量が少ないと、いろいろな手段を使って、栽培に適した環境を作っていかなければなりません。思うように花が咲かない時期でも、手入れを続けていく必要があり、精神的にも経営的にも厳しい場面に直面することがあります。しかし、智嗣さんは「スイートピーは、手入れをしないと咲くごとに弱くなったり、茎が短くなったりします。そこを適正に管理しながら、きれいな花を咲かせていくことがスイートピー栽培の魅力とおもしろさです」と笑顔で話しました。スイートピーは種によって、花が早く咲いたり、茎が長く伸びたりなど、それぞれ違った性格を持っています。智嗣さんは、自分の気に入った品種を交配させて、新しい品種を作っています。それを毎年繰り返しながら、自分の栽培方法にあった理想の形になるスイートピー作りに挑戦し続けています。昨年、智嗣さんは辰雄さんから経営を受け継ぎ、代表として木佐貫園芸を切り盛りしています。生産、販売の傍ら、スイートピーの観光農園も営んでいます。智嗣さんは「規模を拡大するよりは、少ない面積で効率よく、きれいなスイートピーを家族と一緒に作っていきたいです。今はまだ手探りですが、自分の納得いく品種を見つけて、他との差別化を図っていきたいです。そのためにも技術力を向上させていきたい」と語りました。