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概要

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3 2012.2(如月)広報にちなん本市の農業本市の農業は、冬季の温暖な気候と豊富な日照量を活用して、早期水稲や極早生温州みかん、中晩柑類、冬春ピーマン、スイートピーなどが盛んに栽培されています。特にスイートピーについては、全国1位の生産量を誇っています。また、本市農業生産額の約60%は、肉用牛や豚肉、鶏などの畜産が占めています。最近では、みやざき地頭鶏の普及が進んでいます。毎年減少する農家地域経済の一端を担う農業ですが、近年、就業者の高齢化、後継者や担い手不足、農産物の価格低迷が原因で農家戸数は減少しています。本市の平成22年度の農家戸数は2053戸です。平成12年度の農家戸数2684戸と比較すると、約24%減少しています。また、平成12年度に649戸あった専業農家戸数も、平成22年度では615戸と約5%減少しています。(2010年世界農林業センサスより)それに伴い耕作放棄地の増大、集落機能の低下など、構造的な問題も発生しています。増えつつある農業への関心最近、テレビや本などの影響もあり、農業に興味を示す若者が増えています。市農政課によると月に1人ぐらいの割合で、20代後半から40代の人が「日南市に移住して、農業で生活していきたい」と就農相談に来ているといいます。その相談者のほとんどは農業未経験者です。農業未経験者には、1年間、農家での研修後、関係機関が土地を斡旋して、農業を始めることができる事業があります。平成22年度に1人、今年度1人が利用しています。理想と現実の違い農業未経験者にとって、理想と現実のギャップは大きいといいます。農業は、未経験者がすぐに始められて、すぐに収穫できて、すぐ収入につながるような甘い世界ではありません。農業を始めるには、まず土地が必要になります。中古のビニールハウス施設などがなければ一から整備する必要があります。そして、農作物に適した土を作る必要があります。栽培を開始しても、すぐに収穫はできません。天候や農作物の病気によっては、収穫できない場合もあり、必ず収入につながるという保証はありません。農業という厳しい世界でやっていくには、農業に関する知識や技術の習得、設備投資や運用するための資金確保はもちろんですが、それ以上に、やる気を維持しながら、挫折に負けない強い心を持つことが必要です。夢と希望を持ち挑戦し続ける若者たち新天地で、新しく始めるには、ハードルが高い農業。しかし、日南という地を選び、厳しい農林業の世界の中で、生活している若い3家族がいます。彼らは、いつも笑顔を絶やさず、自分の夢に向かって、挑戦し続けています。写真/3家族それぞれが心を込めて作っているスイートピー、イチゴ、原木シイタケ