ブックタイトルm19_201402170000_hinokage_k_h2602
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花作り頑張りますながら日々過ごしています。これからも旦那とました。まわりの皆さんに助けられ、支えられ大分から日之影へ嫁いでちようど1年が経ちなかがわ中川あゆみさん(31歳:二又)「日之影は星が綺麗!」ひのかげの輪かい甲斐孝たかお雄さん(70歳:平底)「グラウンドゴルフ楽しいですね」帰って来ます。会うのが楽しみです。横浜から高校3年・中学2年の女の子の孫がひのがげうみお移動するには道が必要です。田と田、集落と集落、町と町、県と県、どこに行くにも道はあります。ジャングルの道なき道だって道です。そしてそれは人と動物、人と心、人と夢をも繋げてくれます。その道々の一つである「山道」にある隠れた、いや、隠れていると思い込んでしまっている数多い魅力に最近の僕は改めてやられているのです。両脇には森林、一向に人の気配はなく、クネクネ道かひたすら続く、考えてみれば不安でしかないような気がする集落までの道ですが、それは僕にとって楽しい道のりを演出してくれる素晴らしい要素です。木漏れ日が道路をまだら模様にペインティングし、見惚れていると澄んだ空気にハッとさせられ、鮮やかな緑と薄暗い林内には探究心が熱くなります。自動車じゃなかったら入り込んで遭難してしまうかも分からない、それぽどの魅力を感じていると、ポカンとある力うスコベの映える赤色、白銀に輝くススキの群生など目を見張る物がたくさんあり、そこに何かあるのではないかという疑心を抱かせてくれます。そして前人未到の地を踏むかのようなワクワク感はいつまでも変わらず、特に道を抜けて集落がパツと顔を出した時の「おー」という気持ちは氷穴から地上に出た時のような「やっと出れた」という安堵にも似た感動があるのです。なぜ安堵なのか、そこに人の気配はなくても人が居ると認識しているからか、それとも住居が見えたからか、どちらにしても人の存在を確信した瞬間だからだと思います。そしてそこまでの道には側溝、人工林、ガードレールなど人工物があるから不安になりながらも進めているのです。余りある資源だけが魅力ではなく点々とある集落と集落、つまり人と人を繋ぐためにある中山間地だからこその距離、それ自体も大きな魅力だなと思うようになりました。緑のふるさと協力隊第20期生野中海雄