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概要

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農林業等産業の振興近年、少子高齢化、情報化、国際化が進む中、農林業を取り巻く環境は、依然として厳しいものがありますが、農山村地域は、木材、食糧の安定供給と国土自然環境の保全、景観の維持など国民生活や国民経済に大きな役割を果たしております。そのような中、本町の基幹産業である農林業を振興していくためには、今後とも魅力とやりがいのある職業となるよう、農林家の所得向上と中核となる農林家並びに農林業後継者の育成を基本においた施策を進めてまいります。本町のように、中山間地域の急峻な地形など条件的に不利な限られた農地を最大限に活かした生産性の高い農業の振興、低コストで省力化された農業を目指し、安全・安心な農産物、多少割高でも高品質なものというブランドを確立する施策を中心に置き、夏季冷涼な気候条件に合う高品質作物の生産を推進するとともに、立地条件を活かした水稲、畜産、果樹、たばこなどを基幹作物とした複合経営を推進します。さらには、「第3期中山間地域等直接支払制度」を、有効に活用し農業機械の共同購入、共同作業、獣害対策など集落全体で農地を守る集落営農を推進する中で、新たにダリア、きんかん等の園芸品員の生産に取り組む新規就農者、農業後継者の育成に繋がる基盤整備のための支援をすすめるとともに、口蹄疫の影響で23年度に延期された「全国クリ研究大会」においては、品質日本一と評価の高い「高千穂ひのかげくり」を全国に向け発信してまいります。また、肉用牛の振興につきましては、畜産農家の安定的自給飼料の確保、畜舎、堆肥舎の条件整備や、従来からの繁殖素牛導入事業に務め、毎月20日の、斉消毒の啓発普及等を図るとともに繁殖農家の安定経営の支援を行います。農業生産基盤整備につきましては、農地のほとんどが急峻な斜面に張り付いて形成されており、農業従事者の高齢化、担い手減少等により、農地の荒廃化等維持管理が困難な状況になっているため、各種制度事業により畦畔、用水路、農道等の整備を行い、農業基盤の環境整備に努めるとともに、新たに県営中山間総合整備事業及び県営ため池等(上砂災害防止)整備事業の計画作成に取り組みます。林業関係では、森林整備事業等により集団的、計画的な森林の整備を進め、活力のある森林の造成を図っていきたいと考えております。国上や生活環境の保全を図るために、造林事業から10年生までの下刈森林整備事業、除間伐事業等の支援と樹種によっては、「複層林施業」等の森林の適正な整備・保全・林業の持続的な推進を図ることが必要であります。このため、森林所有者等に対して、地形的制約による生産コストの低減が図りにくい地域においては、基盤である林道・町独自の作業道の整備を進めます。また、国・県と連携を図りながら、林地等を保全するため効果のある治山施設の整備を進めます。また、本町の貴重な短期換金作物の特用林産物であります椎茸につきましては、「椎茸生産振興対策事業」による、種駒、椎茸原木購入の助成、高品質な椎茸生産を図るため、人工ほた場、散水施設、乾燥機、労力軽減のための運搬車導入を図るなど、集約的環境の整備を進めます。有害鳥獣対策につきましては、近年特に農林産物に多大な被害を与えている猪・鹿等については、電気牧柵機、有害駆除班に対する活動補助、有害獣捕獲奨励金等の従来の事業と合わせ、新たに金網柵の設置及び鳥獣捕獲員を配置し、関係機関・猟友会、地域住民一体となって有害鳥獣対策を進めます。商工業の振興につきましては、町内の消費拡大を目的にプレミアム商品券を発行するとともに、商工会や中小企業育成のための各種補助金など助成してまいりましたが、引き続き支援してまいります。また、経済対策や雇用対策の観点から国・県の助成を受けて取り組んでおります「ふるさと雇用再生特別基金事業、緊急雇用創出事業臨時特例基金事業」が最終年度を迎え、この事業を活用するとともに、町単独事業の「ふるさと起業応援事業一により意欲ある法人・個人等が行う新規創業や経営の拡大・改善などに対しても、商工会と連携を密にしながら支援を行い雇用の創出を図ってまいります。