ブックタイトルm16_201302010832_kadogawa_k_h2502
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ていたからなのだと思います。「勝ちたい。」という思いだけでは一番になることはできません。練習だけこなしても頂上に立つことはできません。目には見えないけれど、はかり知れない大きなもの(出会い、夢、感謝)を背負った時に、夢が実現するのだと京谷さんの生き方から教えていただいた気がします。私は小学校の先生になるという夢があります。そして、この本を子どもたちに読んであげるつもりです。私も、家族のため周りの人のため必ず夢を実現させます。(読んだ本「車イスバスケで夢を駆けうに・元Jリーガー京谷和幸の挑戦」)中学校の部最優秀賞挑戦門川中学校一年山本航輝僕はバスケ部に入っている。バスケは中学校から始めた。そこで、何か運動に関する本を読んでみようと思った。思いついたのが、三浦しをんの「風が強く吹いている」だつた。『風が強く吹いている』は、ボロアパートに住む大学生が箱根駅伝に挑む物語だ。しかも、陸上は素人同然、人数はたったの十人で。僕はこの本を読んで、ただ走るだけでなくスポーツをすることの本当の意味がわかる物語だと思った。「君の価値基準はスピードだけなのか。だったら走る意味はない。新幹線に乗れ!飛行機に乗れ!そのほうが速いそ!」これは、僕が一番心に残っている言薬だ。スピードやタイムばかりを求めてかけるはいじいた主人公走に、先輩である灰二が計画買った。なぜ走るのか。蛍に速いからではない。長距離を走る選手にとって、その場所へ走ることによってしかたどりつけない嵩みへ行くからだと僕は感じた。僕はバスケ部に入っているが、走ることは嫌いじゃない。バスケは走ることがとても多いスポーツでもあるし、長い距離を走り終わった後は、充実感と達成感に包まれるからだ。この本には、走ることの意味のほかに、たった十人の素人が箱根駅伝に挑む、「挑戦」という大きな主題があると思う。箱根駅伝に素人が出場するなんて無謀だ。しかし、出場すると言い出した、清瀬灰二は、どれほど反対されても決して諦めなかった。チームを率い、最後まで奮闘し、二十校が参加する箱根駅伝を十位でゴールしたのだ。ここで僕は、素人だからといって諦めてはいけないし、挑戦することが大事だと気づいた。僕は、最近バスケを始めたばかりだ。小学校からの経験者との差は大きい。今までは、経験者が何人もいる中、レギュラーをとれるか心配だった。でもこの本を読んで、初心者でも素人でも、経験者との差を十分に埋めることができるんだとわかった。そのためには努力を怠らないことが必要だということも。物語の中で、自分の出番が近づき不安になった走が灰二に電話をするシーンがある。自信をつけてくれると期待してたのに、灰二は、「君を信じると言ったのは嘘だったんだ。」と走を不安にさせるようなことを言った。そこで、走は冷静になり、逆に質問をした。灰二は、「君しかいない。」といった。一年間、多くの時間を走と過ごしてきた灰二は、自分が本当に伝えたいことを走が理解してくれると心から信頼していたことがわかる。ここで二人の間に絆がなかったら、走は灰二の言いたいことに気づかず、余計に不安になっただろう。この『風が強く吹いている」は、今までの中で僕に一番影響を与えた本かもしれない。今まで、心に残った本は何冊もあったが、こんなに今の自分に合っていて、考え方を変えてくれる本に出会ったのは初めてだ。これまで、小さな挫折で諦めたり、どうせ無理だろうと最初から挑戦しようともせずに諦めている自分がいた。しかし、この本を読んでからは、諦めるのはもったいないことだと思うようになった。にパーセントでも可能性があるなら挑戦する。失敗したって学ぶことはたくさんある。あれが駄目だった、これが駄目だつたとなげくのは挑戦した後で十分だ。挑戦しないままでは何も得ることはできないし、何も学べないと思えるようになった。この本で学んだチャレンジ精神を忘れず、日々挑戦していきたい。(読んだ本「風が強く吹いている」)