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概要

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第754号平成25年1月1日躍動の年に諸塚村長新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。青垣をなす山々に囲まれた諸塚村も数えて百二十三歳になりました。今年も平穏な年であってほしい…ただ、平穏なだけではなく、躍動の年…活力に満ち満ちとした年になることをお祈りしたいと思います。我々の先祖は、変わりなく繰り返される春夏秋冬を、更に12ヶ月に分け、四季に富んだ文化を築きあげております。このような自然環境の中で生きていくためには、先ずは「自然をよく知る」ということからはじまり、自然と適合した生活を編み出した物と考成崎孝孜えられます。西洋文化は自然を征服するという考え方から、常に人間と自然とを対立関係においていたようですが、日本人の思想は、もともと自然との調和を前提とし、森羅万象すべてに神霊が宿るものとして崇拝してきたもので、そこから様々な年中行事が生まれてきたものと思われます。年中行事は、四季の変化の中における自然と人間との調和の方法でもあり、昔から長い間の民族の体験の中で生まれ、伝承されて来たものの中には現代科学面からも、充分その合理性がなされたものと思われますが、この様な行事があって近隣との融和や地域の連帯感が保たれ、今で言う社会教育の一助となったことも事実であろうと思います。昔からの正月行事が現在どの程度継承されているかは定かではありませんが、子どもの頃の記憶をたどれば、門松を建て、鏡餅、神酒、つるの葉、串柿を神仏に供えて、元日には家族一同集って御膳につき新年の挨拶をする。新酒を酌み交わし、お祝いの食事をして、歯固めに串柿を食べる。更に早朝に初詣をして氏神様にお参りし、家内安全、無病息災、五穀豊穣を祈願し、近所で手料理を持ち寄って新年会をする…。というのが一つの流れであったと思います。元日には学校行事もあり、東方に向かって礼拝し校長先生の話(教育刺語だったかも)君が代斉唱の後、♪年の始めのためしとて…♪教室に帰って担任の先生から「帰ってよし」…何故かみんながワーッと歓声をあげながら蜘蛛の子を散らすように校内を出る。今にして思えば宮廷で行われ四方拝に併せての式典であったのかも…。さて、混迷を続けていた国政も衆議院の解散、選挙によって新しい議員が選出され、新内閣も誕生しました。この後、いったい日本の国はどういう方向に向かおうとするのか?国民は期待もし、不安もあるのではないか。そのような激動のさなかで新年を迎えましたが、私どもは自分の村は自分たちで守るという気概を持って一歩も二歩も前進できる年にしたいものです。諸塚ならではの教育を求めて教育長謹んで新春のお慶びを申し上げます。村民の皆様方にとりまして、活気に満ちた幸多き年でありますよう心よりご祈念申し上げます。さて、昨年は中山伸弥京都大学教授のノーベル医学・生理学賞の受賞があり、また五原隆祐年に一度開催される第十回全国和牛能力共進会で宮崎牛が総理大臣賞を受賞し、連続日本一の栄冠に輝くなど明るいニュースに日本人としてあるいは宮崎県人として誇りを感じたものです。更に政治の世界でも大きな話題がありまし