ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

m14_201212130246_morotuka_k_h2412_

平成24年12月1日第753号南天と万両季節は紅葉の晩秋から、落葉の冬に移りはじめました。お隣の中国では、秋の山の様子を「明浄にして粧うが如し」つまり山全体が紅葉してまるでお化粧をしているさんたんようだといい、冬山をして「惨憺として眠るが如し」すっかり葉を落としてしまった樹々は、まるで枯れてしまったようで、もう山全体が眠っているようだというらしいです。変化をするのは何も山だけの話ではなく、川もまた冬の渇水期になりますと、いつもは豊かな水量の流れも次第に細くなり、いかにも寒々と流れていると言った感じになります。川原の草木も枯れ果て、石ころには泥が乾いてへばりついている様子は何故か寂しいものです。そのような寒空の中で一際目立つ存在で、私達の生活中に微笑みかけているのが「南天と万両の赤い実」です。南天の美しさは何と言っても丸い真っ赤な実です。(白もありますが)この赤は霜にあい、寒さにさらされても、その美しさは変わりません。南天は6月頃に雨に降られて白い花を咲かせ、その後、固まって穂のような実をつけます。晩秋から冬の間は、紅に熟して美しい。それだけではなく、正月の活け花や薬用としても、喘息、百日ぜき止めにも用いられるといわれています。一方の万両は、やぶこうじ科の常緑の灌木で、高さはせいぜい、50?70cm程…。夏に白い小さな五つに破れた花をつけ、花の終わりに小さな、まん丸い実をつけ、日が経つにつれて段々と赤く色づき、雪や霜にもめげず、じつと寒さに耐えて冬を越し、いつまでも美しい深紅色の実を保ち、冬枯れの庭に彩りを添えてくれます。勿論、南天にしろ万両にしても後々には、小鳥達のエサになってしまうことは言うまでもありませんが、一度小烏たちの腹を通った物の中から新しい芽が出てくるというのも神が与えた自然の徒なのでしょう。さて、四季の中で風邪などで体調を崩す確率は、やはり冬期が多いようです。インフルエンザ対策で予防注射を希望する人がだんだんと増えてきたようですが、それは健康に対する意識の高まりとして歓迎すべき事だと思います。何かの記事に、風邪気味になると鼻が詰まって、うっとうしい…。そんなときには「よもぎ」の葉を軽くもんで鼻の穴にしばらく詰め込んでおくとタンニン、カリ、精油といった成分が鼻づまりに特効的に作用してすっきりさせてくれます。…とありました。丁度、鼻水を出している時でしたので「お安いご用だ」とばかりに早速、よもぎの新芽のところをもんで詰め込んで…栓をしていた物をぱっと抜く程の効果では無かったが確かに楽になりました。(気のせいか?)いずれにしても症状が出てからの話ではなく、なるべく規則正しい(言うに易く行う難し)生活に心がけ、常に予防する心を持ち、自分の健康は自分で守るを原則としながら、明るく楽しい正月を迎えたい物です。