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しいたけ近況今年は長雨が続いたせいか、全体的に原木の水分が抜けず、ホダ木が重い傾向にあるようです。また、古ホダは特にそのようで、雑菌の発生も目立ってきています。まだまだ暑い時期が続きますので、伏せ込み場の通風管理や、雑菌発生ホダ木の除去等、管理を徹底しましょう。以下、種苗メーカーからの注意事項です。☆森産業から椎茸の発生は気象に大きく左右され、年による豊凶作が大きくなります。その豊凶作の差は古ホダの発生の差が大きく影響しています。古ホダが良く発生する周期に当たらないまま、ホダ木の寿命が終わる場合があるので注意して作業に入ってください。作業としては、天地返しや古ホダ整理がありますが、遅くとも9月上旬までには作業を終えるよう行ってください。森の種菌は、にく丸が最初に発生を始めます。起こし木の時期は最低気温15℃が続く時期(キンモクセイの香る頃)を目安に行ってください。気象の状況により例年変わりますが、今年度も9月中に新ホタ場を確保し、10月からの起こし木に万全を期してください。本年度の入れ木の扱いについては、残暑が厳しい時期ですので、日中の暑い時間帯に入れ木の状態を見て、笠木の補充、通風対策等の適正管理を行ってください。☆日本きのこセンターから9月以降の管理はこの秋から来春にかけての発生に大きな影響を与えます。次に挙げる作業に注意し、十分な管理を行い単収アップに努めましょう。1転地返し・ホダ回し・古ホダ整理●327号・249号8月までに終了。●115号・169号9月中旬までに終了。2原基の固定●327号・249号新ホダ・古ホダともこの作業は大変重要です。これら秋出系統の品種は、この時期は椎茸の卵となる原基を形成しています。原基形成の途中に移動などの刺激を加えると、形成しにくくなりますので、ホダ木の移動や、天地返し、散水などの一切の刺激を加えないようにしてください。何もしないことが大事な作業です。原基の固定後、その品種の発生温度が来たら、発生操作(ホダ降ろし、散水等)を行います。3原基作り散水について●115・169号新ホダ・古ホダとも9月中旬から、10月中旬にかけて行いましょう。散水方法としては、1週間?10日置きに、24時間の散水を5回程度行います。注意する事は、原基作りが終了後、先に述べたように原基の固定を行います。方法は240号などの秋出系と同じで、一切の刺激を与えないことです。原基の固定後、それぞれの品種の発生温度がきたら、発生操作(ホダ降ろし、散水等)を行います。古ホダ整理の実施時期の終了が近づいています。また、新ホダ木も原基形成の時期となってきました。収穫に向けた第一歩となる重要な時期ですので、ホダ木を有効に活用するためにも計画を立てて実施していきましょう。残暑も厳しいですが、例年に比べ、雨が多いようです。雑菌の発生もまだまだ注意が必要ですので、引き続き注意してホダ木の様子を見て回り、適切な管理を行いましょう。椎茸CoC認証について9月11日と13日に第2回椎茸CoC認証維持審査が行われます。諸塚村椎茸部会と日向農協諸塚支店が世界で初めて椎茸でのCoC認証を取得し、8年目になります。これは、世界的な森林認証であるFSC森林認証を取得し、その適切に管理された椎茸原木を使用し、審査機関に認められた生産者の手で作られた、農薬等を一切使用しない安全な椎茸に限り認められるものです。また、日向農協諸塚支店も認証を取得しているため、椎茸原木から出荷まで世界水準のトレーサビリテイが確立されていることとなります。現在、食の安全・安心に対する関心が非常に高まっており、これから必ず将来的に生きてくるのではと思います。そのためには、生産者もこれまで以上に高い意識を持って椎茸栽培に取り組んでいく必要があります。今後も栽培履歴の管理、区分け札の添付、農薬の飛散に対する十分な配慮を行い、消費者へ自信を持って届けられるFSC椎茸の生産にご協力をお願いします。