ブックタイトルm14_20120704145325_morotuka_k_h2403
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しいたけ近況今年は、年末から厳しい寒さが続いたためきのこの発生温度は確保でき、芽切りは順調に出来たと思いますが、その後気温が上がらなかったため、生長温度が取れず特に林内ホタ場の方は椎茸の生長・収穫に大きな影響が出たことと思います。これから春に向かい気温が上昇しきます。一斉発生にならないように散水等の発生操作や袋掛けを実施し、高品質・多収量の採取を心掛け、県乾しいたけ品評会の優勝奪還を目指しましょう。以下、種菌メーカーからの注意事項です。☆森産業から昨年12月中旬から低温と乾燥でホダ木の抑制が効いた状態となり、1月?2月に掛けて適期降雨で芽切り・生長の気象に恵まれ、中旬以降椎茸採取が徐々に始まってきました。近年2月の下旬ともなると、東郷町辺りから椎茸採取の最盛期を迎えるようになってきました。気象庁の2月からの3ヶ月予報では今年の春は遅くなるそうですから、椎茸発生期間が長くなるのではないかと期待しています。昨年は降雨不足で芽切ったきのこが生長できず、小粒冬薙から冬菇止まりで、全体的に冬菇系が多くなり価格を引き下げる要因となったようです。今年は2月下旬から適期に降雨があり、芽切りが始まったようですので、昨年の反省も踏まえ芽切ったきのこを大切に育ててください。気温が下がり寒風が吹く中では、きのこの水分は飛ばされて枯死したり生長が止まったりするので、その対策として防風ネット(3m以上)を周囲に張り、尚且つ、ホダ木にポリやビニールを被覆したり、袋掛けをして保湿・保温することが生長させるポイントになります。もちろん散水施設の整ったホタ場であれば、午前10時頃から30分ほど適期散水をすればきのこは生長しますので、散水施設を積極的に利用してください。低温菌のだい次郎・春光・908は日中氷点下時に散水することにより刺激・発生に効果的ですが、中低温品種のにく丸・こう太郎・ゆう次郎は温暖な日中散水し、ホダ木は凍結させないようにしてください。☆日本きのこセンターから今後の管理(発政操作)気温の上昇、降雨量の増加、日照時間の延びによって芽切りの状態に入ってきます。特に秋から発生の鈍かったホダ木は自然発生を待つのではなく、次のような方法で少しでも早く芽切りを促し、早期採取につなげましょう。○発生操作方法椎茸は基本的に品種を問わず、日中の気温が13℃以上になると芽切りを開始しますが、15℃以上になればほぼ確実に芽切りを開始します。その時に次のような発生操作を行ないましょう。1芽切り中のホダ木には散水を行い、生長させます。(きのこがピンポン玉程度の大きさまでは散水可能です)2芽切りのないホダ木(新ほだ?2才ほだ木)は転地返し等の刺激を加えて、散水や雨を当てて芽切りを促進します。3芽切りのないホダ木(3才以降)はクギ目・ナタ目を入れ刺激を加えます。刺激を加える場合、雨の前や散水の前に行なうと大きな効果が期待できます。クギ目・ナタ目の数はホダ木表面に4?5ヶ所を目安に行いますが、ホダ木裏面は実施する必要はありません。○人工的な発政と自然発政の違いこれまで述べたような発生操作を行わず天候任せで自然に発生させた場合、気温が上昇し、雨が多くならないと芽切りませんので、一斉に発生し収穫が遅れる等、適期に収穫ができなくなる恐れがあります。また、気温が高くなるとすぐに傘が開く等、生長が進みますので品質が低下する要因となります。反面、人工的な発生操作では発生時期等をあらかじめ予測できるようになりますので、一歩早めに採取が可能となり高品質なきのこを採取できるようになります。量と質を確保する上でも春の発生操作は欠かせないものです。椎茸採取や発生操作、植菌等の作業が目白押しの時期です。事故や体調管理には十分注意して作業に取り組みましょ、う。また、椎茸乾燥機や薪室を使用する頻度も多くなります。長時間使用すると思いますので、使用の際には異常がないか点検を心がけ、火災には十分注意してください。