ブックタイトルm08_20120626063316_tuno_k_1203_328
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5 2012.3地域資源を生かしたい構想の基礎となる報告書を形作ったのは、「素晴らしい地域資源が必ずしもこれまでまちの活性化に生かされてこなかった」という反省の視点です。都農町には、誇るべき地域資源がたくさんあります。30余りの滝を含む瀑布群など豊かな自然、日向灘で育った天然の金ふぐなどの海産物、地元産ブドウにこだわり国内外で高い評価を得ているワイン、伝統ある都農神社夏大祭など、すべてが都農ならではの誇りです。さらに、地元の魅力を生かし、地域を盛り上げようというさまざまな活動がみられます。例えば、立野地区。「昔ながらの梅畑をウォーキングコースとしてPRすれば、人が訪れ地区が活性化されるのでは」と、住民が協力し合って駐車場や看板を整備した結果、町内外から大勢の人が訪れるようになりました。梅の花を見に訪れる人たちが、「みかんが甘い」 「落花生がおいしい」と生産物を喜んで買う姿があります。さらに、地元食材を使った手作り弁当は大人気。交流が増え、見違えるように表情が明るくなった高齢者もいます。トマト鍋や都農ふぐ丼など、好評を得ている新たな食も、地元の食材を生かそうという熱い思いから生み出された都農の味。試行錯誤の過程で、団体間のつながりもできたと聞きます。まちの豊かな地域資源に加え、人々の熱意の高まり、そして、都農インターチェンジができることで遠方からの集客が見込めるという大きなチャンス。皆で連携し、新たな可能性を探るときです。みんなで生かし、育てる本町には、人口減少(年間平均164人)や低所得(町民一人当たりの所得161万8000円は県内最下位)という課題があります。人口減少に歯止めをかけ、経済力を上げるために、既存産業を強くする必要があります。地区やグループの活動と、農・漁・商工業など産業界の連携を強めていくことで新たな特産品開発など可能性も広がることでしょう。道の駅は、単に商品を売って利益を得るだけの場所ではありません。都農の良さを広く全国へ発信できるという大きな可能性を秘めています。これをきっかけににぎわいが創出され、まちに活気があふれ、人々の生活が生き生きと輝く―ここに道の駅をつくる意義があります。大事なのは、道の駅を生かすのはこのまちに住む私たち自身だということ。知恵を出し合い、道の駅をまちの新たな資源として、都農ならではの魅力あるものへと町民みんなで育てていくことです。~都農町の自然、歴史、文化、人…この宝物を生かしたい~