ブックタイトルm08_20120626063316_tuno_k_1203_328
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31 2012.3わが家は、できるだけ行事を取り入れて季節を感じられるようにしています。その中でも恒例となっているのが、節分(豆まき)です。2月3日の夜は、両親と妹家族も参加して行います。みんなで今年の恵方を向いて太巻きを食べた後は、いよいよメインの豆まき。まずは、子どもたちに節分にちなんだ絵本を読んであげて、気分を盛り上げます。この時になると、なぜか主人は毎年、牛の急患が入り往診に出かけます。それから子どもたちに豆を配り、「鬼は外、福は内」と豆まきの練習をします。すると、家の窓を外から激しくドンドンたたく音がしたかと思うと、「ウォー!!」とうなり声をあげながら、頭に角が2本生えて、髪は紫色で、ふんどしをつけ(?)、金棒をもった鬼が家の中に入ってきます。そして、子どもたちの一人を捕まえて連れて行こうとします。泣いてわめきながら豆を投げる子、とにかく豆を拾い続ける子、あまりの恐怖で体が固まって手も足も出ない子、愛犬が小屋の片隅で吠えながらおもらし、それを見ている大人は大笑い。(何と薄情な!)そして、子どもたちの協力によって、鬼は退散していきます。と思ったら、また家の中に入ってきて、またまた大騒ぎ。そして、本当に鬼は逃げていきます。終わった後も面白くて、安心して泣く子、怖くて何もできなかったのに「全然怖くない、鬼よえ~(弱い)」と強がる子、それぞれです。そして、しばらくすると主人が往診から帰ってくるのです。今年の豆まきが終わった後、おいっ子が言った一言。「おじちゃん、毎年なぜか肝心な時におらんがね~。」これでしばらくは、子どもたちも少しはおりこうさんかな?これがわが家の豆まきです。(お願い)鬼が誰か分かった勘のいい方、わが家の子どもたちにはくれぐれも言わないでくださいね~。青木智美のてんやわんや日記?節分の巻?青木智美さん【profil e】佐土原町生まれ。宮崎女子短期大学を卒業後、4年間幼稚園に勤務。平成12年、結婚を機に都農町へ。獣医師(あおき動物病院院長)の夫、長女(小5)、長男(小2)、次男(4歳)、三男(1歳)の6人家族とチワワ♂。駅通。趣味はクラリネット。子どもが寝た後のお菓子が至福のとき。町教育委員。駅通。35歳。光陰矢の如し最近はなぜか地球の回転が早くなったような気がする…振り返ればもうあれから25年余り経過している。当時、教育長だった新名猛先生が突然、降ってわいたような話を持ってみえた。それは、「都農神社から古い版木が発見されたので摺すってみてほしい、そして摺り上がった版画を今年(昭和62年)の文化祭に特別出品として展示したい…」と。持参された桐箱の中には3枚1セットの分厚い朴ほお材ざいの版木が重ねられ、ふたには、「國幣都農神社之圖、明治十八年二月彫版、都農蔵判」と書かれていた。版のサイズはB4版大で、1枚の和紙に縦に3枚並べて摺れば約1メートルにもなる大作である。もうこの時点で、百年以上たっている貴重な版が百年前の都農神社の全景を再現するなら、正に現代の玉手箱の発見だ。墨が版面全体を覆い、一世紀以上も腐食から守ってくれていた。はやる心を抑えながら慎重に摺りに入る。やがて、鳥観図法で描かれた百年以上昔の都農神社の勇姿が見事に浮かび上がり、私は感動した。左上には尾鈴山も入っていて構図も申し分なく、杉、松、桜などの木々も表現が変えられ、表参道両側には桜らしき木に挟まれるように若い杉が育っていて、まるで、タイムマシンで百年前の都農神社に舞い降りた感があった。うん、我ながら傑作だ。あっ失礼。つい自分の作品と錯覚して…。名前さえ存ぜぬ先人の高度な感覚や技法、いや恐れ入りました。錯覚をお許しください。この作品は現在も私の大事なバイブルの一つとして、心の中で生き続けている。思えば、版画が創作された明治十八年二月と、前年十七年九月に秋月種樹書による國幣都農神社の石碑(注)建立の日付も近く、何か関連がありそうな推測がたって興味深い。せっかく、一世紀以上も箱の中で静かな眠りについていたのに、興味本位で俗世の喧けん騒そうに起こされた貴方は今いずこ…。(注)石碑は現在、表参道鳥居前右側に有り日髙邦男のとっておきの話日髙邦男さん版画家【profil e】版画を始めて46年。入選・入賞多数。NHK文化センター講師や都農高校美術非常勤講師など指導経験も多い。町文化協会副会長、児湯サイエンスクラブ会長(UFO)、都農カラオケ愛好会長、大道芸&マジック、将棋三段、日高歌謡教室師範など活躍の場も広い。趣味はギター、エレクトーン、床屋さん。北新町。72歳。?一世紀の眠り?4人の子どもたち相手に奮闘している母親の子育て日記。よろしかったら読んでみてくださいね。70年余りも生きていると、いろいろなことにぶつかるものですよね。その中から、私なりのとっておきの話を・・・。