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概要

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自然が作り出した大地の神秘。巨大なよろず生産の神陰陽石(小林市)霧島火山帯の溶岩が造り出した自然の造形。男石(隕石)が高さ17.5メートル、女石(陰石)が周囲5.5メートルある。三之宮峡の下流にあり、昔から「よろず生産の神」「子宝の神」として知られる。明治の詩人「野口雨情」がこの地を訪れた際、「浜の瀬川には二つの奇石人にや言うなよ語るなよ」と詠んでいる。美女に見ほれた竜が天から降りてきたという伝説もあり、別名「竜岩、夫婦岩」とも言う以前は、小林市内の業者が、土産店等を営業していたが、廃業し、競売にかけられ、平成18年9月に小林市が土地・建物を取得している。店舗の撤去、管理棟の建設など、自然公園としての整備が完了している。古墳を守る巨大石像群をたった一人で彫り上げた男高鍋大師と持田古墳群地元で「おだいっさん」と呼ばれる高鍋大師は、盗掘された古墳に眠る古代人の霊を慰めるべく、故岩岡保吉氏が私財をなげうち半生をかけて自ら造像したものである。芸術的な価値は高くないが、気持ちを込めて彫り上げた神仏混合の石像は約750体に上り、巨大なものは7メートルを越える。ユニークな石像や掘られた文言を見ると、半生をかけてノミを振るい続けた男の素朴なやさしさが伝わってくる。また、持田古墳群は、5世紀から6世紀にかけて築造された古墳が、大小合わせて85基点在。石棺が露出している石舟塚、長径120メートルで県内屈指の壮大さを誇る計塚、帆立貝塚式古墳である亀塚など珍しい古墳がある。昭和のはじめに盗掘にあい、重要文化財に指定されている持田古墳群出土といわれる画文帯神獣鏡は少なくとも3面以上存在するはずというものの、全国に散逸した状況にある。小丸川左岸台地の田園の中に古墳が点在する独特の風景も楽しめる。冬限定巨大な白いオブジェ大根やぐら大根の生産が盛んな宮崎市田野町では、毎年冬になると、畑に巨大な“大根やぐら”が出現する。竹で組んだやぐらに、大根をかけて並べて、鰐塚山から吹き下ろす「鰐塚おろし」という冷たい風にさらして干していく。こうしてできた干し大根は、田野町名産の漬け物に加工され、全国へと出荷される。やぐらの大きさは、高さ6メートル、長さ50メートルに及び、畑の中にやぐらがそびえたつさまは、遠方からでも確認することができる。ここにルーツあり。宮崎のソウルフードチキン南蛮(県全域)もともとは、かつて宮崎県延岡市内にあった洋食店の厨房で出されていたまかない料理がその原型であると言われている。その後、発祥とされる2店舗が存在するなど、由来のストーリーも面白い。現在では、弁当店でも取り扱われるなど全国区のポピュラーな料理となっているが、発祥が宮崎県延岡市であることは認知度が低い一企業が街を形作った歴史旭化成の工業遺産群宮崎県延岡市は旭化成株式会社の発祥の地であり、現在も多くの工場や関連会社などがある。大正12年に建設された日本窒素肥料の延岡工場は、創業者の野口遵氏がイタリアで特許を買ったカザレー式アンモニア合成法を世界で初めて実用化したものである記念広場に展示してある装置は当時のもので、銀色の合成塔は英国アームストロング社製、圧縮機はイタリア・フィレンツェのピニョーネ鋳造所製Oこの装置を使った新しいアンモニア合成法の成功により延岡ではベンベルグレーヨン、火薬などの化学工場が次々と建設され大きく発展してきた経済産業省近代化産業遺産に登録されている「カザレー式アンモニア合成塔」「パンク式ベンベルグ紡糸機」、「バタワース式レーヨン紡糸機」をはじめ、ベンベルグエ場、旭化成延岡展示センター、歴史史料室などの近代化学工業の先駆けとなった施設の見学が可能であるまた、延岡工場の敷地になったのは愛宕山の東にあたる恒富村(現延岡市恒富)のさびしい湿地帯であったが、この工場立地についての経緯が市町村合併にまで影響を及ぼし現在の工都・延岡市の土台となる延岡町が誕生することとなったという歴史もあるO現工場内にある歴史史料室では、工場建設当初から延岡の街が形作られていく様子が写真や史料で確認できる。