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概要

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防災特集逃げろったとえば今。大きな揺れを感じて、数分後には蚊口浜に大津波が襲ってくるとしたら。さらに、その波は小丸川をさかのぼり、堤防が決壊したら、たとえば今。数日降り続く大雨で、自宅後ろの山が崩れそうになっていたら。どう行動すればいいか頭に描けますか。高鍋町は、海・川・山に囲まれた自然豊かな美しい地形ですが、災害時には一変、猛威を振るい、容赦なく私たちを襲います。町内で行われた訓練の様子から、自分が今できることについて「考える」時間を少し持ってみませんか。・訓練で繰り返し覚える・避難場所や避難経路を確認する毎年五月の第四日曜日は「宮崎県防災の日」です。今年は、五月二十七日に県内十八市町で総合防災訓練が行われ、高鍋町では、地震による津波を想定した避難訓練が行われました。前年の参加者は三百二十名ほどでしたが、今年は二十四地区・千六百人の方が参加し、消防団等の誘導のもと、地区ごとに決められた場所に避難しました。三人のお孫さんを連れた参加者は「ベビーカーを押して来ましたが、途中の道がガタガタで周りの方に助けていただきました。歩ける子供はどんどん先に行くので心配します。家の場所によつては防災無線が聞こえませんね」と話していました。また、昨年と同様、地区単位で参加した蓑江公民館長の守部信秋さんは「今年は百十名ほどの参加がありました。地区の公園に集合し、参加者の健康状態などを掌握してから訓練に臨みました。スムーズにすすめることができました」と話していました。参加者が昨年の五倍ちかくに増え、個人での危機意識が高まってきていることを感じられる訓練となりました。実際に体を動かしてみることで、注意点や問題点が見えてくることがあります。災害時に落ち着いて行動できるように、繰り返し訓練を行い、身を持って覚えることが大切です。また、災害時に家族が合流できるよう、避難場所や避難経路を日ごろから話し合い、決めておきましょう。防災行政無線について、高鍋町では、デジタル化などの整備に向けて今年度から動き出しています。また、避難場所が書かれた防災マップや標高マップを全戸配布していますので、再度目を通してください。さらに、町内五十カ所に海抜表示板を設置しています。水害等の避難時のために、日ごろより確認しておいてください。・災害(地震・風水害など)の基礎知識を身につける・地域の状況を把握する全国統一防災訓練に伴って、六月三日には家床地区で土砂災害防災訓練が行われました。同地区は県の土砂災害警戒区域に指定されており、土砂災害の危険性の高い地域です。当日は、五十七名の参加者が公民館に避難しました。その後、県砂防ボランティア協会の方から土砂災害に関しての講演を受けました崖。崩れや地滑りの映像を見た参加者は「映像は想像以上のものでした。災害時には、とにかく山の方へ逃げようと考えていますが、どこに逃げても怖いです。実際、雨が降るときに、山から流れてくる水の量がすごくて、夜中に窓を開けて確認することもあるくらいです」と話していました。家床公民館長の原和賢さんは「ここは山に囲まれた集落で、鉄砲水などの危険があり、実際に崩れている箇所もあります。防災意識を養うためにも、電話をかけたりチラシを配って訓練への参加を強く呼びかけました。意識は高まってきていると思います」と話していました。