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概要

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浜砂修司さん6月には国立劇場の舞台で公演予定の銀鏡神楽保存会。いつかはヨlロッパで公演したいです。「本気ですよ」と語る修司さん。「神楽は見世物ではないんです。でも、大きな舞台での経験は皆にやる気を与え、地域に活気を与えてくれます。だから、もっと大きな舞台で神楽を披露して、全国に、そして世界に銀鏡を広めていきたいんです」と目を輝かせながら続けました。銀鏡で生まれ、銀鏡で育ち、銀鏡で暮らす修司さん。幼少の頃から神社の太鼓や笛の音が聞こえる中で育った修司さんが神楽を舞い始めたのは中学3年生の頃。「覚えることが多すぎて、最初は何から覚えていいのかわからなかった。」と当時の苦労を思い出します。笛がなかなか思うように吹けず、途中でやめようと思ったこともありました。しかし、先輩方からの励ましもあって10年以上かかり、やっと満足できる音が出せるようになりました。「あきらめなくてよかった」と話す修司さんは、現在太鼓の特訓中。自分の練習をしながら、若手の育成にも励んでいます。「好きとか嫌いとかではなくて、何か使命感のようなものを感じています」と神楽への思いを語ります。「芸を受け継ぐだけでなく、心を伝え、守っていきたいんです」と。ユズ加工食品などを取り扱う会社の専務を務める修司さん。目標は「ユズを世界の調味料にすること」。「地域のために絶対に必要な会社をつくっていきます」と力を込めます。仕事を終えてからの大好きなお酒が一番の楽しみ。「先代から守られてきた文化財。東京の舞台で立派な演技を披露したい」保存会メンバーの猛特訓は今日も続きます。ShujiHamasuna昭和39年12月12日生銀鏡地区1年間を振り返って穂波ゆる壽き田の里にさわやかな歌声あふれいま刈らん文化の糧をああ次の世に伸びる命と穂北中学校の校歌である。昔、天領だった上穂北は、歌詞からも分かるように実り豊かな土地柄であった。その郷土に昨年、「穂北づくり協議会」が発足し、活動が始まったが、実際の活動となると全く手探りの状態でのスタートだった。まず、部会を開き具体的な活動計画を立てようという矢先に、口蹄疫という思いもかけない災害に見舞われてしまったのである。消毒ボランティアを皮切りに活動が開始された。八つの部会から構成される協議会は、部会員の献身的な働きにより、初年度とは思えない成果をあげたと思う時。代は進み、生活環境や家族構成は大きく様変わりし、地域に残る文化や慣習の良いところは影を潜め、個人の考えが尊重される時代になったと思われていた。しかし、去る三月十一日に発生した東日本大震災は未曾有の災害をもたらし、多くのことを私たちに考えさせた。何のための協議会活動なのか、なぜ今必要なのか、多くの方々が疑問を持たれるかも知れないが、故郷の豊かな自然を守ることや子どもたちを活き活きと育て伸ばすこと゜°°。その環境を地域で暮らす大人たちがしっかりと次の世代へ引き継いでいくこと、それが役割であると考える。そばだこ汁・ほきた紙・臼太鼓踊り・上野城祉・杉安峡・姫蛍…そして何よりも先輩たちの知恵。「土地柄の良い所は、人柄も良い」まだまだいいものが沢山残っている穂北を再発見しながら活動の輪が広がることを願っている。