ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

m02_201301311600_miyazaki_benri

神話のふるさと2012年は古事記編さん、また2020年は日本書紀編さん1300年となる節目の年です。両書には、神話の舞台として宮崎のさまざまな場所が登場しています。神話と宮崎のつながりを紹介します。に問い合わせ先企画政策課TEL21-1711古事記とは、712年に編さんされた日本最古の歴史書で、上中下の全3巻に分かれていまそうめいす。飛鳥時代の天武天皇が、聡明な青年でひえだのあれあった稗田阿礼に命じて古事記の基となる文おおのやすまろ献などを学ばせ、後に太安万侶が完成させました。古事記には、日本の始まりである国生み神話や第33代推古天皇までの各天皇の事績などが記されており、物語性の強い歴史書といわれています。古事記によると、かつて天地が開け始めたこたかまがはらろ、神々が住む高天原に最後に現れた、男性いざなきのみこといざなみのみことこん神の伊邪那岐命と女性神の伊邪那美命が、混とん沌とした海のような下界に国を造るよう命じられあめうきはしあめぬぽこました。天の浮橋から二人が天の沼矛を下ろしてかき混ぜると、矛の先からしたたり落ちた潮が固まって「おのころ島」になり、淡路、四国、隠岐、九州と次々と国土が生まれました。それからあまてらすおおみかみ二人は、天照大御神など35もの神々を生んだと記されています。天照大御神などの高天原の神と高天原からあまかみおおやまつみのかみわたつみの天降った神が「天つ神」、大山津見神や綿津見おおかみくにかみ大神などはもともと地上にいた「国つ神」です。天つ神が国つ神の娘と結婚し、神から人へ歴史が移っていきます。720年には、日本書紀が完成しました。古事記と日本書紀は共に日本の誕生に始まり、神話から日本国が成立するまでの歴史を記しています。どちらも国家が編さんした歴史書ですが、古事記は天皇家に伝わる物語、つまり私的なものであり、日本書紀は豪族たちの伝承も取り入れた、天皇家主導で構成した天皇家中心の「朝廷の公式の歴史」と位置付けられています。てんそんこうりん古事記上巻には、「天孫降臨」など神話の重要な内容が記され、そこに登場する場所のおよそ3分の2が宮崎といわれています。さらに、宮崎のさまざまな場所を舞台に語られているのが日向神話で、初代天皇の神武天皇が国土を統一・するまでの話が記されています。このように宮崎は、神話と深いつながりがあります。県や市では、神話に関連するさまざまな取り組みを行い、宮崎の新しい魅力を発信していきます。いざなみのみこと伊邪那美命いざなきのみこと伊那那岐命