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概要

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5事例発表の後は、「包括と社協で連携して取り組む活動について」と題したグループ討議を行いました。グループ討議ではお互いの特徴や強みを確認し合い、どのように連携をすすめるかについて意見を交わしました。この中で共通した意見は、包括の強みは要援護者の個別支援であり、社協の強みは地域住民や民生委員等と協力して行っている高齢者等の見守り・支援活動などインフォーマルサポートを小地域単位で行っていることにあるということでした。今後これらをいかに有機的に連携させるかが両者にとっての課題であることが明確になりました。参加者からは、「お互いの具体的な活動を知れてよかった。」との意見や「包括と社協が具体的な活動を行うに当たって何をすべきか理解できた。」「月1回地域ケア会議があるがもっと回数を増やしたい。」といった意見が多く出されました。今後、各市町村における地域包括ケアシステムの実現をめざした両者の連携促進が期待されます。包括と社協の強みを生かした連携をすすめる地域ボランティア、その他各種団体で構成される34地区の地区福祉協議会(地区社協)の支援、民生委員と協力した小地域での見守り・支援活動を行うネットワーク支援員の配置やネットワーク推進会の運営など地域住民や関係機関・団体等と連携した地域福祉活動を展開しています。ふくしあを管轄・運営することで独居高齢者や複合的な生活課題を抱える世帯等に対し、行政、地域包括支援センター、介護支援専門員等によるチームアプローチが可能となり、インフォーマルサポートを含めた包括的マネジメントによる地域自立生活支援を行うシステムが構築されています。1医療・保健・福祉・介護の4要素を大枠で福祉(ふくし)と捉え、総合的に含む意味からall(総て)のaを採り(あ)を繋げた。2「ふくしあ」は、「ふく(福)」+「しあ(幸)(しあわせ)」を表す。3「ふくしあ」は花の名でもあり、花言葉は「温かい心」。介護等を要する方への家族の温かく思いやる気持ちや各家庭の福祉全般を気遣う市(行政)の温かい気持ち(施策)などとも関連付けた。*「ふくしあ」とは1相互理解●相互の役割と責任を明確にし、お互いの立場を踏まえた信頼関係を構築する。●連携する際のプロセスを相互に大切にする姿勢が求められる。2信頼関係づくり●日ごろから地域に同行訪問するなど、顔の見える関係や信頼関係をつくる。3ネットワークの活用●民生委員の定例会、居宅介護支援事業所連絡会、介護予防教室、ふれあいいきいきサロンなどの様々な場に日常的に出向き、インフォーマルサポートとの定期的な接点をつくる。●地域の社会資源の情報を把握し、共有する。●地域の人間関係や口コミなどによる情報も貴重●市町村ごとの包括運営協議会や地域ケア会議を活用する。4包括がインフォーマルサポートと連携する際の視点(個別性・多様性を理解・尊重する)●インフォーマルサポートは多様な「支援・援助・ケア」が含まれており、包括と社協の連携に向けた視点と留意点これから包括と社協が連携する上での視点と留意点は以下の事項が考えられます。サポートする側も個人、グループ、組織など多岐にわたっている。●サポートする側の考え方や得意とする活動などが異なり、一つひとつのインフォーマルサポートの個別性・多様性を理解し、それにあった連携の仕方が求められる。(自主性・主体性を尊重する)●包括とインフォーマルサポートとは、対等な横の関係であり、サポートを「利用する・利用される」「指示を出す・指示を受ける」という関係ではない。●包括がインフォーマルサポートに一方的に介入するものではなく、インフォーマルサポートの活動を間接的に支える立場で、意見交換や活動のきっかけとなるような働きかけをする。5包括がインフォーマルサポートと連携する際の留意点●包括とインフォーマルサポートとの関係は、基本的に契約に基づいた関係ではないことから、柔軟性があるとともに不確実性がある。●包括にとっては比較的容易にできそうな協力依頼であっても、継続的、安定的な協力を得るために、話し合いの場を設定することが必要である。●話し合いにおいては、社協職員など地域をよく知っている人の同行、民生委員や自治会長等の口利きや同席等を求めることも良好な関係をつくるための方法の一つである。【地域・ボランティア課】TEL:0985-25-0539 FAX:0985-31-6575