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概要

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あとがき高鍋町史の編さんが具体的に動き出したのは、昭和五十三年十一月二十日町立図書館で町史編さん発行について企画会議が行われてからのことでした。出席者は町=一役のほか、教育長、図書館長、総務、財政、企画の各課室長の八名でした。高鍋町は、永い歴史と数多くの文化遺産を有し、その保存顕彰の一環として、郷土史を編さんしたいという意図は、昭和四十六年十二月策定の「高鍋町総合計画」の基本構想の中に盛り込まれていましたが、まだその実現を見るに至りませんでした。歴史の町を自負する高鍋町に、これまで町史が作られていないので、町制八十周年を昭和五十六年に迎える機会に、町史を編さん発行しようという発想でした。その後、多少の経緯の後、昭和五十四年六月十六日町史編さん委員会要綱が制定され、第一田町史編さん委員会が聞かれたのは六月二十日でした。当日は、編さん委員に委嘱状を交付し、委員会の構成を決め、その後で町史編さんについての基本的な考え方について協議しました。町史編さん委員会委員長副委員長町長渋谷清明助役河野愛二俊同教育長日高委(編集担当)恵美守義小椋員同同石メL'-'同同正雄\、J石) 1顧議長岩下好問同(昨且野口逸三郎修与参事務局編さん室町史編さんについての基本的な考え方-町民が読んでおもしろく、利用できるもの。2歴史専門書的な色彩を避け、だれにでも親しんでもらえるもの。3明治以後、町村制施行以降について重点的にまとめ、藩政以前については概説にとどめる。4年表を重要視する。右の四項を基本とし、約一、000ページ、五十七年に略年表を作成し、約三年六か月を目標に完成させよう、ということでした。町史編さんという事業は、編さん委員にとっては全く初めてのことなので、既に編さんを終わっていた宮崎市史編さん室や県立図書館などを訪れて研修するとともに、既刊の市町村史を収集研究し、顧問の先生方の指導を受けつつ、編さんの進め方を検討しました。そして年表を作成し、歴史事実を明らかにすることから始めることとし、明治元年以後の年表作成に着手したのが七月三十日でした。最も手近かな町議会の記録から年表事項の抽出を始めましたが、事実と発生月日の確認が容易でないことを痛感し、出典の確認できるものでなければ年表事項としないことにしました。年表作成の仕事を続けながら、文献資料の膨大な量と作永井哲雄企画広報室町立図書館業の進行状況から、目標の年次に完成することはとうてい困難で、編集担当委員を強化する必要があり、また町制八十周年に当たる昭和五十六年の町民の日には、町史略年表発行の予定もあり、五十五年十二月十目、新たに永友千秋氏が編さん委員として委嘱されました。予定の町民