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概要

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教育と文化」んもりとしげった繁みに柔かな若葉を頭を突っこみむさぼり食う第7編若さがそれ以外のなにものでもなく若ちがいつまでも若きであるためにゆるやかなカlブを描いて若さのもつ健やかな残酷性が、躍動する仔鹿は枯草を食べない仔鹿は荒廃の地に生きない若さが食い尽されおびただしい若草や若葉をむさぼり食って充ちたりた仔鹿のなかに若さによってそのときゆっくりと朝日が昇り始める(宮崎日日新聞)赤松その後、詩から俳句に転じ、現在は名古屋市に住む。二度のことは三度というが、宮日読者文芸賞詩部門で、三十六年度(第三回〉受賞者は町内蚊口下に居住する永井靖晃に決定、三十七年一月表彰式が行われた。永井は高校時代から詩作を始め、詩人富松良夫に手ほどきを受け、宮大を卒業して小学校教師となり詩作に励んだ。湖おまえの怖れは巻貝のように深い層を流れる。おまえのなかの私のうらぎり私のなかのおまえのうらぎり重い扉が湖に沈んだ二枚の鏡の輝きのようにふいに縞のある径が私たちを結ぶ。私とおまえを閉ざす私たちは湖水に髪を浸して珊瑚の櫛を硫く少女の寄を吸ひとるように青い昨を想う白い掌をさびしくからませ季節は信じることを奇跡にしてしまった。木洩れ陽に蓄額の頬を染めて若い恋人を待つ少女はけっしてふりかえって白樺のように透きとおる炎が少女を白い樹にして湖に立たせる。おまえのなかの私のうらぎり私のなかの群衆のおまえのうらぎりなんとひそやかな叛乱刀く井立青晃1046林の道を見ない。