ブックタイトルac_cho_0019-3_takanabe
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第三章文化高鍋町の文化史について、明治、大正、昭和と時代を追って叙述すべきであるが、資料も乏しいので、各項目の中で文化の沿革を織り込みながら記すことにしたい。第一節高鍋の文化財町内には先人の残した数多くの文化財がある。文化財保護法にはその種類を次のように大別している。有形文化財・:建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書記録、考古資料、無形文化財:・演劇、音楽、舞踊、工芸技術、民俗文化財・:民具、衣服、生産器具、家屋、記念物・:::古墳、遺跡、城跡、名勝地、動植物、右のうち、民俗関係は別に章を設けることとし、有形文化財以下順次、町内の文化財ならびに保存対策について概要を記すことにする。化有形文化財1建物造文明倫堂書庫と第3章町内筏の町立図書館の敷地内に二棟の書庫が並んで秋月毅堂書庫建てられている。東側が明倫堂書庫、西側が秋月左都夫の雅号によって名付けた毅堂書庫で、図書館の項目で述べた。明倫化財である。明倫堂書庫(右〕と秋月毅堂書庫(左〉堂書庫は土蔵造り、建て坪四二平方メートル、内部は一階と二階からなり、階段が設けられ、明倫堂で使用した書籍類を収蔵する。毅堂書庫は建て坪四一平方メートル、秋月左都夫関係の書籍を収めている。現在は両書庫の収蔵書籍を総称して明倫堂文庫と呼び、大塚・鈴木・武藤・城・堤・田村の各家の書籍も加わり、総数は一万六、000冊に達しようとしている。本町の重要な文化遺産であるとともに広く県民の誇るべき文舞鶴神社の神門を入った西側に建っていたのが千歳亭で、明治初年に同神社の神官休息所として建てられた。東側に玄関があり、間口三問、奥行二間半の木造で、千歳亭は種樹の命名である。種樹は明治十四年四月、家督を長子種繁に譲り、翌年十一月東京から帰郷、以後一O年近くこの亭に起居し町民との交遊を楽しんだ。万歳亭記に「余東京ヨリ日向高鍋一一移リ舞鶴城祉ノ小亭一一居リ白ラ之-一号シテ千歳亭ト日フ」とあり、当時の生活を次のように漢詩に残している。しず山居潜カニシテ事ナク、朝ニ食シテ夜眠ル。,番ヲ読ムニ松垣ヲ燃ヤシ、千歳亭と万歳亭1007