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概要

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世ー近第4編ィ阿付J道路間側より四、二、三と九部屋を数える。この内中通りの部屋は郵便局に使用した際の改造があって間仕切りに乱れがめだっ。屋敷は切妻平入の本屋に、正面右手四間分にわたって入母屋の屋根をつけ棟を矩の手にしたものである。また正面と背面には庇をつけて下屋根とする。本屋部分にツシ二階をつくって利用し正面入国屋部分は窓を大きくとる。(但し後補〉このようにして一部改造部分がめだっが、外壁・軒一袋は芳子家同様白壁の塗り込めによるなど旧状を保ち町並景観の一点景を形成している。建立年代は芳子家よりは新しく慶応頃とみられる。安松芳子家住宅児湯郡高鍋町仲町六四七高鍋の商店街に面した平入瓦葺の町屋。現在酒類の販売店を営む。表の奥行一・五聞の庇部分と右手三間×三間分が店舗としての土間で、左手に直列して三室、右手奥に一室、あわせて四室の部屋安松(芳〕家現状平面図第6図をとる。(左手最前の六314安松(芳)家外観帖は現在は土間〉主屋の天井上はツシ二階になり表側に竪格子の小窓を聞き、登り梁と和小屋併用の小屋組をそのままみせる。全体に木太く、仕上げも丁寧で、この程度の規模の町屋としては上質の部に属する。塗り込めとするツシの表側外壁・軒裏部は往時のままを残し町屋としての形をみせるが、現在雨戸安松(芳〉家小屋組じまいになっている表構えの旧状はつかめない。様式からみて天保|弘化頃の建物と思われる。町人の負担町人の経済的負担となるものは種々あった。その概要を「町奉行目安」によって記すと次のとおりである。賦役は、町屋敷一か畝につき一か月七日ずつの出役があり、