ブックタイトルac_cho_0007_takanabe
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高鍋務の教育第5章高鍋藩役所有福嶋郷約之定郷中申合条々御上を大切に奉存候事。下々ハ農業を専に精出し、御年貢米其外諸納物館ザ無怠いたし、(事)不納等不ν致候之様心掛候事。愈御上を重んするの第一候其旨弁へ可v申事。身持行跡互に可ニ相暗一事。善を見てハ必ずなし、過ちを聞てハ必ず改め、能(く)其身を治め、能(く)其家を治め、親兄によく事へ、子弟をよく教へ、下人をよく仕ひ、老人を敬ひ、夫婦相互に思愛ありて見すてず、男女の間別あり、諸親類をしたしみ、よき友達をえらみ、無欲正直を守り、慈悲を専とし、人のうれへをすくひ、人の善をすすめ、人の頼事をよくせ話し、人の中あしきを直し、能(く)善悪をわきまへ、利を起し、害を除き、能(く)農業をつとむ。心得違之事ハ互に異見(意見)をくわへ可ν申事。大酒すベらず、かけの勝負すべからず、喧嘩口論すべからず、ハム(ぅ、え)事(訴訟〉たくミすべからず、無礼すべからず、年上へ又はよき人をあなどりかろしむべからず、人のよしあしいふべからず、我つよきを頼んで人をみこなすべからず、過ちをしりて改めざるベからず、異見を聞て弥我を立(つ〉べからず、人と約束してへんかへすべからず、あやしき事をいふて人をまどわすべからず、人のなき難義をいひかくべからず、表向は中よきふりして、かげにて人をそしるべからず、人のあしき事を見出さんとすべからず、利欲にふけり、人の物をほしがり、ゆへなくして人の物をかり、人にたのまれてだます等之事あるべからず、あしき友達に交るべからず、用事なき所江みたりに遊びに行(く)べからず。たわむれをいL人をあなどるべからず、我家職を勤(め)ず気随なるべからず。不行儀放時なるべからず。いふべき事をいわず、いふまじき事をいL過ぐべからず、おごりがましき衣類きるべからず、仕事をするに油断すべからず、惣而おごりがましき事すべからず、及パぬ富貴をうらやみ願ふべからず。不慮の難儀有之時は互に相救ひ可ν申事。或は水難或ハ火難或やみわずらハ盗人に逢ひ、又ハ病煩ひ杯之難儀に出会候節は、互に身にひっかけてせ話すベし。若し村中之子供幼少にて親にはなれ、憧成る親類無ν之ものは尚々したしくせ話すベし。或ハ無実の云かけに逢ひ難儀する人あらパ、上江訴へ無実の旨を断(る)ベし。生質正直ニして行跡正しき人にても、不仕合にて貧(し)く、朝夕をおくりかねる人あらパ、是又よりゃい合力すベし。其外すべて難渋之事有v之パ、よりゃい合力してとりたつべし。平日誰にてもよめいりむことり、又ハ不仕合等にあいたる時節は、行き見舞互に助くべし。右之通、寄合村中かたく申合置、毎月朔日庄屋小役ハ勿論其村中、老若男女不v残呼集(め)圧屋より読聞せ可v申事。若(し)合点行兼候ものあらハ、幾扇も申聞せ候事。承り候ものよりも無ニ遠慮一尋可ν申事。申合一一たがふものあらば、三度異見をくわへ、不用ものハ役一鎖江可ニ申出一事。文化凹卯(宮崎県立図書館蔵)267「郷間学規」と比較してみると、取り上げている事項はいっそう身近