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概要

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年七月四日、郷開(高鍋図書館蔵〉学規並びに国字解、両代官並びに蚊口代官へ毎月十六日、圧屋乙名宅へ支配一家内より一両人(写本〉づL月々代り合い召呼び、庄屋高鍋藩の教育体問崎町イ札'h乎認を1rもf〆ハf号、は'f LZJ守と3LZT率的ふたbさとで52毒12史そ3TaんF12会tまさを必??そそよwf主管〈え語学者を一jiz--ふけはM以海ぷペペム崎川持議一込…侯、福嶋・諸県・美三洋へも同様仰せ付けらる。と見え、文末に「郷聞学規当君侯御著述」と小字の割注が付いているので種茂の天明二年の著作であることが明らかである。じようしひな種茂は参勤の出発は上巳の節句つまり雛祭の日といつも決めていたから、この年も三月三日に出発しているが、出発前に、新静、野別府の両代官と蚊口代官に「郷聞学規」によって庶民教育を始めるよう指示しておいたのである。すなわち、毎月十六日、農村では庄屋宅へ、町浦津では乙名宅へ、支配下の一家から一両人ずつ月々交替で呼び寄せ、圧屋または乙名が「郷間学規」を読んで聞かせるのであった。次いで福嶋・諸県・美々津にも同様の庶民教育が行われた。郷閏学規乙名より読み聞かせ、何れも相守り候様取り計らうべく、御発駕前仰せ置かれ第5章郷間学規と同聖語国字解の伝本は極めて少ない。明倫堂文庫に「文政十一年戊子胤月敬喜府学明倫堂」という奥書のある平仮名木がある。安田尚義著の「高鍋藩史話」に一部引用されているのは片仮名本である。引用されている部分を比較すると、「きっとやくにたつ」が「必ず役二斗ツ」のごとく、語句の違いが多少あり、平仮名本は漢字が少ないが、内容に変わりはない。高鍋藩史話に、米沢市の上杉神社所蔵の上杉鷹山の手沢本と、同書の序文を、種茂郷関学規と同国字解の義弟榊原政奏(旗本、千三百石)が書いていることが紹介されているけいしが、明倫堂文庫に、上杉家の名入りの罫紙に書いた榊原政秀の序文が所蔵されていることを付記して置きたい。郷閏学規たつとき天地万物を生ずる人より貴はなし。そのたつときわけあり。天地のあいだにきっとやくにたつものなり。人としてその職分をせざれば万物の内にて貴とはいわれぬゆへに、人は貴践となく君臣父子夫婦長幼朋友とて五倫のみちあり、この道理をしらずしてつとめざれば、人面獣心とてをもては人にして心は鳥獣にひとし。おなじしかるに同人にして士農工商の別あり。をのをのわりうけたる所の業をつとめ、粗礼義しって身をおさめ家をととのへしめんがため大意しめしおしゆる左のごとし。といい、以下君臣、親子、父、母、兄弟、嫁、夫婦、女、親類近隣の交際、敬老の精神、日常生活の一一か条にわたって平易懇切に説諭し、各箇条の終わりに、論語・孟子・大学・詩経・礼記・小学の句を聖語として引用している。第九条に小学ニ日夕。郷間礼有り、貧窮患難ハ親戚相救ヒ、婚姻死喪ハ隣保相助ク。265