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概要

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原の植物鬼ケ久保の標高四OU川の窪地にみられる湿性植物については、昭和五十三年に調査が行われた。サクラパハンノキ、コナラ。鬼ケ久保湿亜高木層として、低木層として、クロウメモドキ、メモドキ、ヒサカキなど。へビノボラズ、イヌ、サンショウ、草本層として、カモノハシ、ミゾソパ、ゴウソ、ノハナショウブ、ゼンマイ、チヂミザサ、ヒメシロネ、オニスゲなど。この湿原には、本県では稀産の植物が多く、また、本県を南限とする北方系の植物が豊富であった。第二節高鍋の主な植物物槌第5章宮崎県植物誌(平田正一著、昭和五十九年)によると、明治ゲンバイヒルガオ(南谷忠志撮影〕十五年七月二十七日に東京大学の矢田部良吉教授と松村任三助手の二人が、美んベ津から高鍋に到着して、ややまれな、たで科植物のホソパノウナギツカミを採集している。高鍋農業高等学校には、郡立農業学校初期の職員である千石興太郎が、明治二十五年ごろ札幌農学校時代に採集したきんぼうげ科のヒメウズやリュウキンカなどの脂葉標本ウが保存されている。次に、本町にみら力ザゲルマ(南谷忠宏、撮影〕れるいくつかの植物について述べる。。グソパイヒルガオ(ひるがお科)亜熱帯地域に広く分布し、四国、九州の暖地海岸に生える多年草で、日南海岸にはよく見られるが、本町では堀ノ内、永谷の砂丘地に自生し越冬する。花は紅紫色、葉は軍配一扇に似ている。(きんぼうげ科〉サギソウ(南谷忠志撮影〉。ヵザグルマ落葉木質のつる植物、北方系で本州中南部、四国、九州にごくまれに産する。県内での自生は珍しく、本町と小林市にみられ分布の南限である。大型の花で花弁はなく、がくが車輪状になって玩具の風車に似ている。。ヤマドリゼンマイ(Jせんまい科)山中の日当たりのよい湿地に生える、ゼンマイに似た多年草。本州中部以北では普通に見られるが、43