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概要

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然第五章植物自第1編第一節高鍋の植生二本松橋から南九州大学のあるひばり山への坂道の登り口に、同大学緑の会による説明板がある。「ひばり山には、おもにヤブツパキで代表される植物群が生育しています。これらの照葉樹林帯は、人の手が加わったことによって本来の姿はほとんど見られず、今後も絶えず変わる可能性を秘めています。現在この坂の植物は、春にはヤマザクラ、クチナシ、エゴノキが花咲き、秋にはノギク、ツワブキなどが咲き乱れ、冬ともなればハゼがすばらしい紅葉をみせ、ツバキが冬枯のさびしさを救ってくれます0・L植物の群落を分類する最上位の単位をクラスといい、それぞれの群落に特徴的に結びついている縞物の種類で区分されている。本町の属している暖帯地方の常緑広葉樹林は、この林ならどこにでも生育している楠物であるヤブツバキの名をとって、ヤブツパキクラスと呼ばれている。現在は、永い聞の人間の影響によって変えられてしまっているが、自然に戻せばヤブツバキの自然林に回復すると考えられる地域を、ヤブツバキクラス域といっている。いろいろな植物が集まっている林は、いろいろな高さの植物が、茎や葉を重ねあって繁茂しているのが普通である。その組み立てをよくみると、第幻図のようにいくつかの層になっている。高木層は、高さ八M川以上もあっていちばん高い位置を占めている。亜高木層は、一段下がって二川川から八い川のものが混ざって生える。低木層は、更に低く八0センチから二M川で、人のたけぐらいのものをいう。草本層は、地面近くの八0センチ以下にひっそりと生えている。このほかにコケ層もみられ、幾層かに分かれて、競争しながらも仲よく生活している。本町の代表的な植生について、宮崎県が昭和五十六年に行った、県中地域植生調査の結果をもとに紹介しよう。38海浜植物にとってはなぎさに近いほど生活条件は厳しいので、悪条件に耐えられる植物から順に分布することになる。高鍋海岸砂海岸砂丘の植生丘前方にみられる植物には、次森林層( 5階級)の模式図のようなものが占める。ハマヒルガォ、ハマ。クルーマ、コウボウムギ、ケカモ第21図ノハシ、ハマゴ内ノ、ハマガナ、ハマスゲハマエンドウ、コウボウシパ、ハマ